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飛び系アイアンがブームの中、ゼクシオ テン アイアンはどう変わった?

2017/10/30 11:30
10代目「ゼクシオ テン アイアン」の実力は

ダンロップスポーツ(兵庫県神戸市)は先日、「ゼクシオ テン アイアン」を12月9日から発売すると発表。近年驚くほど飛距離が伸びるということでブームとなっている“飛び系アイアン”の出現により、高いシェア率を誇る「ゼクシオ アイアン」はどう変わったのか。

一昔前まで7番アイアンのロフト角は33~34度が主流だったが、最近のアイアンのロフト角は26~32度とストロングロフト化の傾向。「ゼクシオ テン」も例にもれず、ロフト角を29度に設定した(前作比-1度)。またカーボンシャフトは37.25インチと長く設定(前作比+0.25インチ)し、さらなる飛距離を追求した。

飛距離と打ち出し角を上げるためヘッド構造を見直し

アイアンはグリーン上でボールを止める道具。ただ強く飛ぶだけではグリーンをオーバーしてしまう。ボールを高く上げてグリーンに止まるようにヘッド設計を見直した。前作に比べてソール幅を厚くし、比重の異なる2種類の高比重タングステンニッケルウエイトを後方に配置。フェースには低比重のチタンを搭載することで深重心化を図った。

同社クラブ開発部の芦野さんは「アイアン設計で大事なのはフェース。ヘッドの大部分を占めるフェースの素材を何にするかは、ヘッドの設計において重要な要素」と説明。軽くすればその分の余剰重量をヘッド周辺に回すことができるからだ。

4ピース構造の「ゼクシオ テン アイアン」

しかし、言うは易く行うは難し。ボディの素材はステンレス、フェースの素材はチタンと異なる素材を使っており、結合するのは困難。この難題をクリアするため、長年の研究からボディ側から素材を少し飛び出させてのりしろ部分を作り、フェース部分にかしめることで、隙間なくフェースとボディを固く密着させた。余剰重量をヘッド後方側に持っていくことで、重心深度を前作比で2mm移動させることに成功し、飛んで止まる理想的な弾道に近づけた。

構えた時にソール部分がみえないように設計

ヘッド設計を見直したことで、飛び系アイアンにありがちな、構えた時に見えるヘッド後方部分の出っ張りが解消された。またヘッドサイズを抑えることで、ゼクシオ特有の高音質な響きの良いサウンドを維持している。性能だけでなく「見た目」「打球音」にもこだわった作品だといえるだろう。

ゼクシオ テン アイアン
・MP1000カーボンシャフト装着 #6~PWの5本セット 税抜12万円(税込12万9600円)
・NSプロ870GH DST for XXIO スチールシャフト装着 #6~PWの5本セット 税抜9万5000円(税込10万2600円)
※7番アイアンのスペック
ロフト角:29度、ライ角:62.5度、長さ(カーボン):37.25インチ、バランス:C9(R)
5番アイアン(R)の総重量:350グラム

ダンロップ
構えやすく高弾道で飛距離アップ
発売日:2017/12/09 参考価格: 129,600円