セリーナ級の破壊王は誰だ? 記憶に残るクラブ損傷シーン6選
セリーナ・ウィリアムズのラケット破損から連想するトラブルニュース
大阪なおみの日本人初メジャー制覇で盛り上がるテニス界。一方で決勝で対戦したセリーナ・ウィリアムズが、ルール違反で警告を受け、ラケットを投げつけて審判に抗議したシーンに衝撃が走った。ゴルフ界でも似た事例はあるの? ということで、記憶に残るクラブ損傷シーンをまとめてみた。
1. パターポキポキ“常習犯”ガルシアのプレーオフ事件
昨季の米ツアー、プレーオフの第2戦「デルテクノロジーズ選手権」3日目に、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が起こした事件は記憶に新しい。彼はその前年(2016年)のプレーオフ第3戦「BMW選手権」でも同じような事例を起こしているが、この時も怒りのあまりパターをへし折った。その後3Wやアイアンでパットを打つという珍プレーを披露している。
2.「3Iをポ~イ♪」意外と冷静だったマキロイ
2015年「WGC キャデラック選手権」の2日目、当時世界ランク1位だったロリー・マキロイ(北アイルランド)が、2オンに左サイドの池越えを強いられるホール(8番)で2度のミスショットに腹をたて、3番アイアンを池に投げ捨てた。その後のインタビューで「3Iは普段からあまり使わないので投げた」と、意外にも冷静な判断だったことに驚かされた。
3. 圧勝の伏線? 日本のエースも国内試合でポキッ
2016年「三井住友VISA太平洋マスターズ」2日目、首位でスタートした松山英樹は中盤ミスショットにいら立ち、クラブを折ってしまった。左手首の痛みをケアしながら、思うようなショットが打てていなかったことが要因と見られる。ただし、結果は2位に7打差をつける圧勝。本人のとらえ方と結果が比例しない松山らしいエピソードの一つとなった。
4. 驚異のストレブ ウェッジでパットして5バーディ
2015年「ザ・グリーンブライアークラシック」の最終日、ロバート・ストレブは、9番ホール終了後にキャディバックへ投げたパターがバッグの底に当たり、ヘッド付近を折ってしまう。その後ウェッジでパットを行い、5バーディを奪取。ウェッジを選んだ理由は「一番まっすぐなクラブを使おうと考えて」と意味深なコメントを残している。
5. 巨漢ノリスとスキンシップ 宮里優作の3Wが…
2017年「ダイヤモンドカップ」の練習日、宮里優作が仲の良いショーン・ノリス(南アフリカ)とスキンシップをはかっていた際、体を抱え上げられた拍子に3Wがポキッ。すぐにクラブ担当者がシャフト交換をして事なきを得たが、予期せぬアクシデントの一例として、いまなお関係者の間で語り継がれる一件となった。
6. 選手だけじゃない! キャディに訪れた悲劇
2014年「ウェルズ・ファーゴ選手権」の2日目、チェッソン・ハドリーのキャディがテレビ中継のケーブルに足をつまずき、カート道の路上に倒れてしまった。その際バッグを強く打ちつけ、パターのシャフトを曲げてしまう。ハドリーは競技委員に確認のうえ、曲がったパターをそのまま使い続け、残る9ホールを1バーディ1ボギーと無難にしのぐ。だが、転んだキャディは相当気まずかったと推測できる。
<4-3 b 通常のプレー中以外のときに受けた損傷>
正規のラウンド中に、プレーヤーのクラブが通常のプレー中以外のときに損傷し、そのために不適合となったりクラブの性能が変わったときは、以後そのラウンド中はそのクラブを使ってはならない。また、取り替えてもならない。規則4-3bの違反の罰は競技失格