中古で探すアイアン代わりに役立つユーティリティ
2022/07/15 05:00
「資生堂レディスオープン」を制した青木瀬令奈のクラブセッティングで特徴的なのは、8番アイアンよりも上の番手をユーティリティやフェアウェイウッドでそろえていることだ。7番アイアンの代わりは、ロフト角30度のユーティリティ。市販品だと30度以上のモデルは非常に限られているが、中古ショップでは入手しやすい。
ピン「G425 ハイブリッド」(2020年)はロフトバリエーションが豊富で、6番UT(30度)、7番UT(34度)までラインアップされている。発売から2年近く経つが人気は根強く、中古では2万円台前半からが相場となる。
キャスコ「UFO by パワートルネード」(2019年)は船底のようなソール形状で、悪いライからでも使い勝手が良い。7番UTに当たる#77が30度、#88が34度、#99が38度。PWとAWにあたる番手もそろっており、1万円台前半から見つけられる。
プロギア「Q ユーティリティ」(2018年)は、ロフト角33度までの展開。「窮地で活躍する」というコンセプトで、ラフやフェアウェイバンカーなどから打ちやすい工夫が満載。1万円台前半からが相場だ。
ドライバーのヘッドスピードが40m/s程度だと、アイアンで十分なキャリーを出せるのはロフト角が29度ぐらいまでとされている。ユーティリティは、アイアンに比べて重心深度が深く、高く上げやすい特長があり、グリーンでボールを止めることもできるクラブ。アイアンに難しさを感じているのなら、青木のセッティングを取り入れる考えもアリだろう。