にわかに人気沸騰の“チッパー”は中古でハウマッチ?
2023/02/10 07:00
アプローチが苦手なゴルファーにとって、冬のゴルフは油断大敵。芝が薄くなったグリーン周りはソールが跳ねやすく、凍って硬くなったグリーンは日中には溶けはじめ、ライの状況は刻一刻と変化する。そんな時、役に立つのがランニングアプローチ専用ウェッジ、いわゆるチッパーだ。その中古状況を調査してみた。
“お助けクラブ”としてネガティブな印象が強いチッパーだが、昨年から事情が変わってきている。ピンから発売された「ChipR」(ロフト角38.5度)(2022年)は従来のチッパーのイメージを払拭するスッキリとした形状で、7月の発売以来人気を集め、未だ品薄傾向が続いている。中古市場でも入荷があればすぐに売れてしまうので、見つけたらレア。運が良ければ1万円台後半で入手できるだろう。
パターのような形状で、パターのように使えることで人気があるオデッセイ「X-ACT チッパー」(ロフト角37度)(2021年)は、1万円台前半からが相場。プロギア 「R35 ウェッジ」(ロフト角35度)(2005年)は、発売から17年近く経過しているがいまだに人気が高い。中古では7000円前後から見つけられる。購入時に注意して欲しいポイントは、2024年から一般のアマチュアやすべての競技に適用されるクラブの溝規制だ。2010年以降に発売されたクラブは溝規制のルールに対応しているが、2009年以前のモデルを購入する際はルールに対応しているか確認することをオススメする。
3モデルともロフト角が35~38.5度で8番アイアン相当。クラブ長が短く、ヘッドが重いのでパターのようにゆっくりとストロークしやすいのがやさしさの秘密。“チッパーは初心者向け”という固定観念は捨てて、スコアアップを目指すための武器として投入してほしい。