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そんなにいいのか「2ボールブレード」 7000円前後で見つかる名器に注目

2023/05/05 07:00
穴井詩は2ボール部分にラインが入ったモデルを使用している

「中日クラウンズ」で通算5勝目を挙げた岩田寛と、「パナソニックオープンレディース」で同じく通算5勝目を上げた穴井詩。同週に勝利を手にした2人の共通点は、クラブ使用契約がフリーであること、そして同じ形状のパターを使っていることだ。

岩田寛は、オデッセイ「ホワイトホット 2ボールブレード」(2003年)を19年前から使用している。2ボールブレードという形状の初代にあたるモデルで、時代とともにフェースのインサートやシャフトなどが進化しながら様々なモデルが登場し、現行モデルの「ホワイトホット OG 2ボールブレード」(2021年)につながっている。2つのボールが配置されたデザインは上から見ると“T”字に見える形状で、垂直と水平がイメージしやすく、ターゲットに構えやすいのが魅力だろう。

穴井詩は昨年から「ホワイトホット OG 2ボールブレード」を投入し、今年は自身初の複数回優勝を成し遂げた。同モデルは、山下美夢有が昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で使用していた。昨年10月の「樋口久子 三菱電機レディス」で11年ぶりの復活優勝を果たした金田久美子も愛用中だ。中古では初代モデルが7000円前後から、現行モデルは2万円前後から見つけることができる。

2ボールブレード形状は国内男子ツアーでも人気があり、21年の「ジャパンプレイヤーズチャンピオンシップ」でプロ初勝利を挙げた片岡尚之は父親から譲り受けた「ホワイトホット XG 2ボールブレード」(2007年)を使用している。こちらは中古で1万円前後からが相場だ。

発売年度が違っても、同じ形状なので構えやすさは変わらない。しかし、歴代の2ボールブレードはそれぞれインサートや、シャフトなどが異なるので、打感や音に影響を与える。現行モデルは見つけやすいが、歴代モデルを探している人は中古ショップで探してみるのも楽しそうだ。自分にピッタリな逸品が見つかるかもしれない。