中古でしか買えない、やさしい実力派アイアン
2018/09/14 05:00
前週「ISPSハンダマッチプレー選手権」でタイのタンヤゴーン・クロンパがツアー初優勝を飾った。2014年から日本ツアーに加わった28歳だが、クラブセッティングがなかなか興味深い。
ドライバーは「ダンロップ スリクソン Z785」、5番ウッドは「スリクソン Z F85 フェアウェイウッド」と、ともに今月発売されるスリクソンの最新モデルを使用。これに対しユーティリティは、2010年の「スリクソン Z-UTI」、パターは2001年の「オデッセイ トライホット #3」と両極端だ。
今季から投入したアイアンは、2013年モデルの「ピン G25 アイアン」。このアイアンは同年の「東建ホームメイドカップ」を制した塚田好宣が使っていた。クロンパが昨年、塚田とラウンドをした際、自分のキャディに塚田が貸していた「G25 アイアン」をいたく気に入った。その後塚田を通してピンに問い合わせたが、すでに在庫がなく、仕方なく中古ショップで購入したという。
Gシリーズと言うと、ピンの中では一番やさしいモデルで、プロや上級者は、iシリーズを好んで使う。しかしこの2人は、アマチュア向けの「G25 アイアン」で国内ツアーを制した。ワイドソールにハイバウンスで、上下の打点ミスに強いことがこのアイアンの特徴だろう。
プロから初心者まで使える「G25 アイアン」だが、5年前のモデルだけに中古ショップでしか手に入らない。値段も手頃になっていて、6本セットなら3万円ほどで買うことができる。
ピンのクラブは、ライ角を数種類から選べるだけに、中古ショップで購入するときは、ネックのカラーコードをチェックして、ライ角が自分に適しているものを探してほしい。