スコアアップに繋がる13の法則

第4回 リズムとテンポを理解する

2013/11/26 09:00

同じリズムとテンポでプレーする

常に同じリズムとテンポでプレーすることが大切

練習をしなくてもスコアアップに繋がる第4の法則は、リズムとテンポを理解することです。今までのラウンドを想像してみてください。上級者と初心者ではリズムとテンポに大きな差があります。

まず、初心者のプレーを見ていると、いつボールを打つのかタイミングが分かりません。アドレスに入った後、お地蔵のように固まってしまったり、ワッグルが止まらないほど続いたり、またはミスショットに後は焦って突然走ったりします。

反対に上級者はボールを打つタイミングがわかります。アドレスからフィニッシュまで毎回同じリズムとテンポでスイングを行います。ミスショットをしても、毎回慌てずに同じリズムとテンポでプレーを続けます。これが安定したスコアを出す為にはとても重要なのです。

リズムは流れ、テンポは時間

気が焦りがちになるが、トラブルショットでも同じテンポで打つこと

まず、リズムとテンポについて説明をします。リズムとは流れのことであり、テンポとは時間のことです。もし、あなたが「チャー、シュー、メン」のリズムで、フルスイングするのに2秒かかるとすれば、それを毎回続けることがショットを安定させる秘訣なのです。

もし、「チャー、メン」のリズムになれば、当然打ち急ぎとなりミスが起こります。反対に「チャー、シュー、メン」のリズムをキープしても、スイングに3秒かかるとすれば、振り遅れになるか、または十分な飛距離が得られずにミスショットとなるでしょう。

プレショットルーティーンを身に付ける

ボール後方からターゲットを見るなど、自分にあったプレショットルーティーンを身につけよう

それではリズムとテンポを安定させる為に何をすればよいのでしょうか?答えは一定のプレショットルーティーンを作ることです。ほとんどの上級者は、過去にプレショットルーティーン作る練習をしてきています。ボク自身の過去を振り返ってみると、平均スコアが80台から70台へ変わる時期にこの練習を沢山しました。練習場で目標を毎回変えながら繰り返したことを覚えています。

プレショットルーティーンはボールの後方に立ち、歩き始めるところからスタートします。この歩くリズムとテンポがスイングに繋がるのです。その後のセットアップ動作は、最初の数歩で作られたリズムとテンポの中で動作が進みます。バックスイングやダウンスイングのきっかけは意識する必要ありません。全ては一連の流れで作られるからです。

※「プレショットルーティーン」とは・・・
スイングに入る前からショットを打つまでに毎回行う決められた動作のこと

精神面の安定にも繋がるプレショットルーティーン

プレーファーストは大事だが、ミスしたからといって走ると再びミスを起こす原因をつくることになる

もっと大きく考えると、1番をティーオフした時から18番をホールアウトするまで、全ての動作が一連のリズムとテンポで進みます。その為、上級者はミスをして走ったり、スイングが速くなったりしないのです。

普段の生活からリズムとテンポを安定させる訓練をしましょう。もし、精神的に不安定になる事が起こっても、歩行や会話のテンポとリズムを変えないことです。これを繰り返すことで、ゴルフ場の中でも安定したプレーを続けることができようになります。リズムとテンポは技術だけでなく、精神面の安定にも繋がっているのです。