毎回同じアドレスが作れるコツとは?【レッスン用語♯10/スタンス】
シャローイング、スティープ、サイドベンド…、レッスン界には実に多くの専門用語があふれている。今企画はそうした一見難しそうなレッスン用語を、プロコーチ界の第一人者・内藤雄士に解説してもらう。“辞書”をひも解き、上達に役立ててもらいたい。10回目は「スタンス」について。
ボールの位置とスタンス幅を気にしていない人が多い
アマチュアのゴルファーの方とラウンドする際に感じるのは、スタンスやボール位置を気にする方が少ないこと。止まっている球を打つゴルフでは、ボール位置とボールと体の距離感が一定で、さらにスタンスも含めた体の向きがターゲットラインと揃うことが大前提。その上で正しい軸回転ができれば、毎回同じ位置にクラブを戻すことができるわけです。これはいつも僕がコーチングしているプロにも伝えていることです。
正しくスタンスをとるためのルーティンとは
まずは目標とボールを結ぶ線(ターゲットライン)の後方から目標を見ます。そこからボールに向かっていきクラブをセット。飛球線と直角になるようにフェースを合わせます。同時にライ角も合わせてボールと体の距離を決めます。
続けて左足の位置を決めます。ボールがアイアンで左足内側の延長線上にくるようにセット。ドライバーはティアップの分だけ、それより少し左側にボールを置きます。その上でアイアンは肩幅、ドライバーは肩幅+もう一足分の幅を作るように右足を広げます。最後に足、腰、肩のラインがターゲットに対してスクエアに構えられているかをチェックし、ようやくアドレスが完成。アライメントスティック2本を十字にセットし、ボール位置・方向を可視化し、常に同じスタンスが取れているかを確認するのもいいと思います。
■ 内藤雄士(ないとうゆうじ) プロフィール
日本大学ゴルフ部在籍中にアメリカにゴルフ留学、最先端のゴルフ理論を学ぶ。ラーニングゴルフクラブを設立し、レッスン活動を始める。98年からツアープロコーチとして活動をはじめ、丸山茂樹の米ツアー3勝を含め、多くの契約プロをサポートしてきた。現在は大西魁斗、清水大成、木村太一ら若手選手を教える傍ら、日大ゴルフ部のコーチを務め、多忙な日々を送っている。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。
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