植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.18 深いラフからのアプローチ

2014/08/04 09:00

ラフは距離感が出しにくい

プロや上級者はバンカーから打つよりもラフの方が難しいと言います。その理由は、ラフはボールとフェースの間に必ず芝が挟まるからです。しかもその抵抗の強さを予測しにくいので、距離感が合わせづらくなります。この状況でボールにきっちり当てようとするとミスになる。ラフからはある程度のアバウトな打ち方が必要になります。

撮影協力:サウジャナ ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア)

ボールの前後10センチの芝を切るように振る

クリーンにヒットしようとして上から打ち込むのは間違いです。ラフの打ち方はヘッドを低く動かすこと。ボールの前後10㎝くらいの芝を切るように振るのがポイントになります。切るイメージで振るとヘッドが加速します。これが大事なことで、ラフに限ったことではないですが、インパクトのゆるみがアプローチでは最も避けたい点です。ヘッドを加速させることで、ゆるむことを防止できるわけです。

フェースを開いてスタンスは広め

ラフからのアプローチは芝の抵抗が大きいため、芝を切るように振る。そのための準備がフェースを開くことです。開けば、ボールは上に飛ぶので、振り幅は当然大きくなります。よって、スタンス幅も広くする必要があります。振り幅が大きくなるので、ある程度のリスクは覚悟して下さい。大事なことは打ち急がないことです。大きくゆっくり振ることで、大きなミスは出なくなります。

アウトサイドインで高い位置からヘッドを入れる

ラフは芝の抵抗が強いため、クラブが寝ると、ヘッドの芝が絡みやすくなり、ミスの原因になります。状況にもよりますが、基本的にはヘッドを高い位置から下ろすイメージを持っておくといいでしょう。軌道で言えば、アウトサイドインです。ただ、鋭角に打ち込むわけではないので、注意してください。球を上げようとする意識も、インサイドから入りやすくなる原因となるので注意しましょう。

【動画】Lesson.18 深いラフからのアプローチ

インパクトで緩めずに、しっかりと芝を切るように打つのがポイント!