S吉クンのゴルフ研究

ゴルフ雑学 フェアウェイにある旗の意味

2015/04/16 10:00
コースにより旗や吹き流しなどタイプはさまざま(※画像は別のゴルフ場です)

ゴルフ場に行くと、パー4やパー5のホールで、フェアウェイに旗が立っているコースがありますよね。あの旗って、いったい何なのでしょうか?

今回もGDOゴルフ場研究所のS吉クンが「知っててちょっと得する」豆知識をみなさんにお届けします!

(取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー

IPはコース測量に関わるポイント

GC成田ハイツリー総支配人の永井秀和さんが語る知識に今回も思わず「なるほど~!」

(S吉)ところで永井さん、パー4やパー5のホールでフェアウェイに旗が立っているコースがあるじゃないですか。あの旗はなんですか?

(永井)そうですね、ここゴルフ倶楽部成田ハイツリーにはありませんが、たしかに他のコースで見かけることがあります。あれは、基本的には「IP」を示していることが多いんですよ。

(S吉)ア、アイピー?

(永井)「インタークロス・セクション・ポイント(Intercross-section Point)」の略で、もともとは「平面上の2直線が交わる点」という測量用語なんです。

(S吉)それが、なぜゴルフ場に?

(永井)コース設計をする際に、ティーインググラウンドから2打目地点までと、2打目地点からグリーンまでをそれぞれ直線で結んで測量する必要があるのです(パー5では、2打目地点から3打目地点、3打目地点からグリーンの場合も含む)。その架空の2打目地点がIPになるのです。また、コースレートを取得する際にもIPを設定する必要があるようです。

(S吉)ふむふむ。

(永井)JGA(日本ゴルフ協会)やKGA(関東ゴルフ連盟)など、査定する団体によって異なるのですが、一般的には、バックティから250ヤード付近のことが多いようです。

距離の把握でスコアアップに役立つ

(赤丸と赤矢印)GC成田ハイツリー18番ホールのIP。たしかに第2打が有利に打てるポイントのようだ。

(S吉)バックティから250ヤードということは、レギュラーティからなら200ヤードちょっとになりますね。

(永井)はい。そして、コース設計家にもよるのですが、IPからのルートだとハザードなどに掛からずに狙っていけるが、IPからずれると木や池やバンカーが絡むように設計する人もいます。

(S吉)なるほど。

(永井)最近ではセルフプレーも増えてきているので、打ち込み防止のためにIPに旗を立てているというコースも多いようですね。

(S吉)前の組が旗を超えたら、もう届かないから打ってもいいですよという合図ですね。

(永井)そうです。

(S吉)普段から自分の飛距離を把握して、IPまでの距離を意識しながらプレーすれば、スコアもよくなりそうですね!

(永井)IPまでの距離が分かると、自分の本当の飛距離がみんなにばれちゃいますけどね!

(S吉)(ギクッ!)

今回の役立つゴルフうんちく

IPは、コース設計の際に必要な点だが、そのままコース攻略に役立つ場合も多いぞ。
また、コースによって「どのティーインググラウンドから何ヤード」と決められているので、それもプレーの際に参考にするようにしよう。