ゴルフ雑学 フェアウェイにある旗の意味
ゴルフ場に行くと、パー4やパー5のホールで、フェアウェイに旗が立っているコースがありますよね。あの旗って、いったい何なのでしょうか?
今回もGDOゴルフ場研究所のS吉クンが「知っててちょっと得する」豆知識をみなさんにお届けします!
(取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー)
IPはコース測量に関わるポイント
(S吉)ところで永井さん、パー4やパー5のホールでフェアウェイに旗が立っているコースがあるじゃないですか。あの旗はなんですか?
(永井)そうですね、ここゴルフ倶楽部成田ハイツリーにはありませんが、たしかに他のコースで見かけることがあります。あれは、基本的には「IP」を示していることが多いんですよ。
(S吉)ア、アイピー?
(永井)「インタークロス・セクション・ポイント(Intercross-section Point)」の略で、もともとは「平面上の2直線が交わる点」という測量用語なんです。
(S吉)それが、なぜゴルフ場に?
(永井)コース設計をする際に、ティーインググラウンドから2打目地点までと、2打目地点からグリーンまでをそれぞれ直線で結んで測量する必要があるのです(パー5では、2打目地点から3打目地点、3打目地点からグリーンの場合も含む)。その架空の2打目地点がIPになるのです。また、コースレートを取得する際にもIPを設定する必要があるようです。
(S吉)ふむふむ。
(永井)JGA(日本ゴルフ協会)やKGA(関東ゴルフ連盟)など、査定する団体によって異なるのですが、一般的には、バックティから250ヤード付近のことが多いようです。
距離の把握でスコアアップに役立つ
(S吉)バックティから250ヤードということは、レギュラーティからなら200ヤードちょっとになりますね。
(永井)はい。そして、コース設計家にもよるのですが、IPからのルートだとハザードなどに掛からずに狙っていけるが、IPからずれると木や池やバンカーが絡むように設計する人もいます。
(S吉)なるほど。
(永井)最近ではセルフプレーも増えてきているので、打ち込み防止のためにIPに旗を立てているというコースも多いようですね。
(S吉)前の組が旗を超えたら、もう届かないから打ってもいいですよという合図ですね。
(永井)そうです。
(S吉)普段から自分の飛距離を把握して、IPまでの距離を意識しながらプレーすれば、スコアもよくなりそうですね!
(永井)IPまでの距離が分かると、自分の本当の飛距離がみんなにばれちゃいますけどね!
(S吉)(ギクッ!)
今回の役立つゴルフうんちく
IPは、コース設計の際に必要な点だが、そのままコース攻略に役立つ場合も多いぞ。
また、コースによって「どのティーインググラウンドから何ヤード」と決められているので、それもプレーの際に参考にするようにしよう。