近藤共弘プロの超シンプル思考

第3回「スコアアップにつながるグリーンの狙い方」

2016/10/03 09:00

「手前から攻める」がマネジメントのセオリー

第3回目のテーマは「スコアアップにつながるグリーンの狙い方」です。ボールからピンまでの距離は、115ヤード。手前にバンカーがあり、グリーンエッジからピンまでが5ヤードの状況。コースマネジメントのセオリーとして、「グリーンは手前から攻める」という考え方があります。グリーン面の手前側が低く、奥に行くにしたがって高くなる傾斜のいわゆる「受けグリーン」が多いことがその理由。カップがある位置よりも奥に乗せてしまうと下りのパットが残ってしまい、距離感を合わせづらいパットになるため寄せることが難しくなるのです。基本的にはセオリー通りの攻め方で問題ありませんが、どんなときでも「手前から…」と思っていると、スコアメイクに苦しむ場合もあります。

「手前ピン」の状況はグリーン・オンが最優先

セオリーを無視した方がうまくいくのは、ピンがグリーン手前に切ってあるシチュエーション。グリーンエッジからピンまで数メートルしかない状況で手前に乗せるのは難しいですよね。少しでもショートすれば、手前のバンカーやグリーン手前からアプローチすることになってしまいます。グリーン周りのライは難しいことが多いので、ここから大叩きしてしまうということも考えられます。

今回のケースで言うと、ピンより奥のグリーンの面積は広いわけですから、グリーン奥を狙って打っていく方が結果的に良いスコアで上がれる可能性が高まります。その場合の注意点としては1番手大きめのクラブを選択することです。少々あたりが薄くてもグリーンオンできる可能性が高まります。ピンの位置や状況によって、セオリーの「グリーンは手前から攻める」という考え方を変える必要があります。

第3回目のテーマ「スコアアップにつながるグリーンの狙い方」の詳しいレッスンは、ネスレサイト「近藤共弘プロが教える 簡単ワンポイントゴルフレッスン」の動画で紹介しています。動画では、タケ小山プロが近藤プロにシチュエーションに対して、どの様な対処をしていくか質問形式でわかり易く展開しています。是非ご覧ください。

近藤共弘(こんどうともひろ)
1977年6月生まれ、愛知県出身。本名は近藤智弘。2009年1月13日に登録名を近藤共弘に変更。2006年のメジャー「日本プロゴルフ選手権」でプレーオフを制して初優勝を飾る。アマチュア時代は高校在学中に「日本ジュニア」で優勝、大学時は「日本学生選手権」など数々のタイトルを獲得し、日本代表として出場した1998年のアジア大会では個人・団体ともに金メダルを獲得している。16年にネスレ日本に入社し名刺や社員証も持っている。

恵庭カントリー倶楽部(北海道)

取材協力:恵庭カントリー倶楽部
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