打ち負ければ「チーピン」は出る!
「チーピン」のメカニズムを学ぶ
麻雀牌の七筒(チーピン)が名前の由来となっている「チーピン」を打つ方法をお教えします。打ち出し方向は(飛球線方向へ)まっすぐか左方向に打ち出し、低い弾道でドロップしてすぐに地面に落下する球筋のことをいいます。この「チーピン」を打つためには、3つの条件が必要となります。
1.インパクト時にフェース面が閉じている
1つ目の条件は、インパクト時にフェース面が閉じていることです。フェース面が閉じているということは、ロフト角も立った状態になるはず。閉じたフェース面でボールの打ち出し方向は左へ、ロフト角が立っているので高さは出せません。これが“お辞儀”するような美しい「チーピン」を打つための必須条件といえるでしょう。
2. クラブをインサイドから下ろす
2つ目の条件は、ヘッド軌道がインサイドから下りてくることです。この条件は必須ということではなく、アウトサイドインの軌道でもインパクトでフェース面が閉じていれば「チーピン」を打つことは可能です。今回は簡単にフック回転をかける手段として、適度なインサイドからの軌道をおすすめしています。
3. フェース面のトウ側に当てる
3つ目の条件は、フェース面のトウ側(先のほう)でボールを当てることです。あえて芯を外すことで、ヘッドがボールに打ち負ける現象が起きます。打ち負けることでシャフトがねじられ(右利きの場合→時計回りのトルク)、その反動で元に戻ろうとする動き“ねじり返し”(反時計回りのトルク)によって、ボールにフック回転がかかるのです。
4. フェースを開けば「チーピン」は出ない
逆に「チーピン」を出さないように打つには、インパクト時でフェース面が閉じないようにすることです。フェース面のトウ側ではなく、真ん中またはヒール側(内側)寄りに当たるように打てば、チーピンは出にくくなるでしょう。ですが、残念ながらこうしてしまうと立派な“チーピニスト”にはなれませんが…(笑)。
(次回は、「テンプラ」の打ち方をレッスン!)
取材協力/ゴルフ5カントリーオークビレッヂ
吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。