ミスショット レッスン

「プロシャンク」「アマシャンク」「ズレシャンク」って何?

2017/12/25 17:21

「シャンク」のメカニズムを学ぶ

アイアンで「シャンク」を打つには、フェース面ではなくネック部分(根元側)でボールをとらえることが求められます。ネックで打つための方法は、大きく分けて3種類。主にダウンスイングでのヘッド軌道の違いによるものとなります。

1. インサイドから下ろす『プロシャンク』

完全に手打ち状態でOK

1つ目は、インサイドアウトの軌道を強くすることで、フェースをアドレス時の状態に戻しきらずに行うシャンクです。これは通称『プロシャンク』と呼ばれ、プロでも時に打ってしまうミスショットと言われます。

2. アウトサイドインの軌道が強い『アマシャンク』

「背負い投げ」のような感覚

2つ目は、アウトサイドイン軌道を強くすることで生まれるシャンクです。先ほどの『プロシャンク』とは逆に、ヘッド操作が苦手な初級者が得意とするシャンク。(正面から見て)右ひざや右肩など体の右サイドを前方に出すことでアウトサイドイン軌道を行い、ヘッドをアドレス時の位置に戻しきらずネックでボールをとらえる打ち方になります。

3. ヘッド自体をズラす『ズレシャンク』

軌道を意識するより明解

3つ目は、ヘッド軌道はストレートの状態で、単純にインパクトでのヘッド位置をズラすシャンクです。軌道は通常時より自身の位置より遠くへ、フェースではなくネックにボールが当たるようにヘッドを動かします。打ち方としては、シャフトの延長線上でボールをとらえる意識を強く持つだけでOKです。

4. ヘッドを目標へまっすぐ出せば、「シャンク」は出ない

ヘッドが完全に抜けるまで体を起こさないこと

逆に「シャンク」を出さないように打つには、ダウンスイング以降のヘッド軌道をストレートに保つことです。ヘッドをターゲット方向へまっすぐ出すように動かし、シャフトの延長線上ではなくフェース面でボールをとらえることが重要です。

「右足」と「両肩」の意識だけでOK

ヘッドをまっすぐ保つには、体の右サイドが前方へ出ないように「右足」をベタ足のまま、フォローにかけて両肩の回転を止めないように打つことです。ヘッドが完全に抜け終わるまで、「右足」をしっかり地面につけておくことがカギ。ですが、残念ながらこうしてしまうと立派な“シャンカー”にはなれませんが…(笑)。

(次回は、「ダフリ」の打ち方をレッスン!)

取材協力/サザンヤードカントリークラブ

吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。