中井学のフラれるゴルフ

Lesson.13 アプローチ 打ち方の基本

2013/05/20 09:00

基準となるクラブを決める

アプローチと言えば、SWやAWを使うものだと思い込んでいるかもしれませんが、それほどボールを上げなければならない状況がいつもあるわけではありません。ロフトが大きいクラブを持つほど、スイングの振り幅は大きくなります。ポイントはできるだけ、振り幅を小さくすること。極端に言うと7番や8番を使えば振り幅は小さくなり、ミートすることはやさしくなります。ただ、ランも出るので、まず基準はPWに設定します。

スタンス幅は狭く設定

ボール位置はスタンス幅の真ん中よりもやや左側に置きます。このときのスタンス幅ですが、広いとバックスイングが大きく上がりやすくなるため、あえて狭くしておきます。通常のフルショットのスタンス幅から右足を左足に寄せるようにして構えます。これがアプローチのときのスタンスの基本。スタンス幅は狭ければ、振り幅は必要以上に大きくならないので、思い通りの距離感を出しやすくなります。

右足寄りにボールを置かない

ボール位置ですが、スタンスを狭くすると、右足のツマ先の前あたりに置きたくなる人が多いと思います。確かに右側に置くとクリーンにヒットしやすくなりますが、ロフトが立って当たるので、飛び過ぎる可能性が出てきます。また、インパクトも振り抜けなくなるので、少しの軌道のズレがダフリやトップのミスにつながってしまいます。ボール位置の基本は、両足の真ん中よりも少し左足寄りのポジションです。

スイングは胸の向きを意識

スイング面の注意点は手でボールを打ちにいかないこと。クラブはあくまでも体の動きにつられて動くだけ。ポイントは胸の向きを意識することです。テークバック、フォローと胸の向きを入れ替えるだけでいいんです。すると自然に軌道が安定して、ダフリやトップのミスが出にくくなります。振り子のイメージでリズム良くスイングすることを心がけてください。小さな振り幅のショットほど、手先を使わないことを心がけましょう。

球筋はクラブで打ち分ける

アプローチの基準となるクラブをPWにしておくことで、球筋にも基準が生まれます。基準よりも高さが必要なときは、SWやAWを持ち、球足の長いボールを打ちたいときは8番や9番アイアンを持つ。打ち方は変えずに、番手を替えるだけで、球筋を打ち分ける癖をつけてください。プロでもまずはクラブを替えることを考えて、それでも対応できないときは、打ち方を変えるという順番で、攻め方を決めているのです。

【動画】Lesson.13 アプローチの打ち方の基本

基準となるクラブと球筋を決めましょう!