中井学のフラれるゴルフ

Lesson.19 グリーン奥のラフからのアプローチ

2013/07/01 09:00

寄せられない状況が揃っている厄介なライ

グリーン奥のライはピンに対して下りになり、さらにラフも深いケースが多くなります。スピンが効きにくく、高さも出しにくいということでグリーンまわりのアプローチの中でも難度はかなり高くなります。

まず気をつけてもらいたいのがボールのライ。ラフだと上から打ち込みたくなりますが、余程深いラフでも、実は少し浮いていることが多いんです。このライをきっちり見極めてください。

芝を切るようなイメージでスイング

ラフで少しボールが浮いているような状況。ここで必要になるのが、打ち込む打ち方ではなく、低く払うような打ち方です。要するに軌道が鋭角になると、ボールの下にヘッドが入ってしまって、上手く振り抜けたとしても飛ばなかったり、もしくは芝の根の硬い部分にリーディングエッジが入ることで、振り抜けなかったりします。

イメージ的にはリーディングエッジで芝を切るような振り方をしてください。

ハンドファーストをほどいて構える

どのようにしたら芝を切るようにスイングできるのかというと、ポイントはアドレスにあります。ハンドファーストに構えるとリーディングエッジから芝に刺さりやすくなるので、まずはアドレスでハンドファーストをほどいて、手元よりもヘッドが前になるようにアドレスしてください。ハンドファーストをほどいて構えると、クラブのバンスが地面に当たりやすくなるので、ソールが滑りやすくなる。それが芝を切る動きにつながります。

パッティング時の握り方を採用する

スイングのポイントとしては、パッティングのように肩の動きを主として行います。そのためにグリップを逆オーバーラッピング(ご自身のパッティング時のグリップ)にするのもおすすめです。

パッティング時の握り方をすることのメリットは、肩でストロークできることに加えて、手首の余計な動きを抑えられるので、入射角が鋭角になることも防げるわけです。

ソールのヒールを浮かさないように構える

ハンドファーストをほどいて構えて、パッティングのようにスイングするときの注意点として、ヒール側を浮かさないようにしてください。

パッティングをイメージするとボールの近くに立ち過ぎて、ヘッドのヒール側が浮いた構えをしてしまいがちですが、振り方はパッティングイメージでも、アドレスではソール面をきっちり地面に当たる構え方をしてください。

【動画】Lesson.19 グリーン奥のラフからのアプローチ

芝を切るイメージで打つことがポイントです!