中井学のフラれるゴルフ

Lesson.39 ユーティリティの基本

2013/11/18 09:00

2種類の打ち方イメージがある

ユーティリティというクラブは欧米ではハイブリッドという呼び方をしますが、いわゆる万能クラブということ。本来はファウェイウッドよりも長さが短く、ロングアイアンよりも球が上がりやすい点にメリットがあります。この万能クラブを上手く打てないのは、スイングイメージが固まっていないまま振っているからです。フェアウェイウッドが得意な人やアイアンが得意な人がいるように、ユーティリティを使う場合は、どちらかのスイングイメージを持って振ったほうがいいのです。

長さの利点を上手く活用しよう

フェアウェイウッドが得意な人にとっては長さが短くなるので、スイング中のクラブコントロールがやさしくなります。全くフェアウェイウッドを打つのと同じイメージで十分。逆にアイアンが得意な人はソール面の広さをあまり意識せずに、フェース面の向きを意識して、アイアンを打つように、若干ダウンブローを意識するといいでしょう。構造的に球が上がりやすいものだと思っていれば、スイングリズムも良くなるものです。

意識的に軌道を変える必要はない

ユーティリティの打ち方で、払うように打つとか、打ち込んだほうがいいとか、様々な意見があります。しかし、ソール面が広くて、勝手に球が上がってくれる構造になっているわけですから、それを活かすのが最も効果的な打ち方なわけです。アイアンイメージが得意な人も、意識的にダウンブローにするのではなく、いつも通りに振って、勝手に球が上がるくらいに思っておきましょう。フェアウェイウッドが得意な人は、あおり打ちだけを注意すれば、思ったラインに球を打ち出せるはずです。軌道を無理矢理変える必要はありません。

アイアンイメージはハンドファーストに構える

アイアンが得意な人は、ソール面を地面にピタッと合わせて構えるのではなく、ややハンドファーストの度合いを強めて、ダウンブローに打てるアドレスを作っておきましょう。もちろん手が前に出て、入射角が鋭角になり過ぎるのはダメですが、ロングアイアンの球が自然に上がってくれるバージョンだと思いながら構えるといいでしょう。

FWが得意な人はショートアイアンイメージで

ロングアイアンよりもフェアウェイウッドが得意という人は、ある程度、スイングがしっかりできている人が多いですね。おそらくショートアイアンなどの短いクラブだと、きっちりつかまえる動きができているのに、ロングアイアンになると無理につかまえにいって、ミスになってしまっているのではないでしょうか。そういった人はショートアイアンでライン出しをするイメージで振るといいでしょう。ヘッドの構造的に球が勝手につかまるので、無理につかまえにいく必要はありません。

【動画】Lesson.39 ユーティリティの基本

ユーティリティは、得意なほうのイメージで打ってみましょう!