1分スイング

“左ひざ”を伸ばして飛ばす比嘉真美子の爆発力【優勝者スイング】

2017/08/15 18:00

インパクトが特徴的な「真美子スイング」

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」にて、キム・ハヌルとのプレーオフを制し、4季ぶりとなるツアー通算3勝目を挙げた比嘉真美子。復活優勝を引き寄せた新生・比嘉真美子のパワフルなスイングを解説していこう。

ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏によると、「左足がピンと伸びているインパクトが特徴的なスイングです。ダウンスイング時に左足で地面を踏むことで、その反動を得ることができると、このように左ひざが伸びたインパクトになります」と語る。

「テークバック」は上半身メインで回転!

テークバックでは、体全身でクラブを上げているため、手首のコックは少なめです。特に上半身の胸郭(肋骨部分)の動きが優れていて、上半身の回転メインで、バックスイングを行っています。

「ダウンスイング」では、コックを長くキープ!

ダウンスイングでは、コックを長くキープして、深い“タメ”を作っています。切り返しからボールを早く打ちに行ってしまう“手打ち”の人には、参考にしてほしい部分です。

マキロイのような “左ひざ”が伸びた「インパクト」

比嘉選手の最も特徴的なシーンは、インパクトです。左足がピンと伸び、真上に力が加えられているのが分かります。ダウンスイング時に、左ひざがアドレスに比べて曲がっているのは、地面を下へ押している証拠です。

地面から返ってくる縦方向の反動を使う代表的な選手は、欧米ツアーで活躍するロリー・マキロイ(北アイルランド)です。彼のように、地面からの反動をうまく使うことで、腕とクラブが自然とリリースしています。これによって腕が自然と伸び、クラブを放り投げるような、力強いインパクトからフォローになっているのです。

撮影/2017年「ヤマハレディースオープン葛城」練習日

スイング解説/吉田洋一郎 (※音声は合成です)
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。