“右足の蹴り”で飛ばす 鈴木愛の強回転スイング
2017/11/07 11:45
世界基準のショット精度「愛スイング」
世界ランクの上位陣が顔をそろえた「TOTOジャパンクラシック」で、堂々の単独2位と好成績をおさめた鈴木愛。優勝したフォン・シャンシャン(中国)をうならせた高いショット力は近い将来、米女子ツアー制覇も夢ではないことを証明したと言える。そんな精度の高いドライバーショットを解析していこう。
体重移動しながら回転していく「バックスイング」
バックスイングでは、クラブをインサイドに引きながら、下半身、上半身ともに回転を入れて体重をしっかり右足へ移動しています。
体の軸がブレない「ダウンスイング」
ダウンスイングでは左足に体重を移動し、その後で下半身の回転によってインパクトを迎えています。ダウンスイング以降も体の軸がブレず、アドレス時のままキープできていることでショットの安定感が生まれているのです。
回転スピードを上げる“右足の蹴り”
注目はダウンスイング時の「右ひざ」です。右ひざが少し内側に寄り、右足で斜め後方に蹴るような動きを行うことで回転力を促進し、飛距離を生み出しています。米男子ツアーのダスティン・ジョンソンも行う“トルク”という力を使った力強いスイングとなっています。
撮影/2017年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」練習日
スイング解説/吉田洋一郎 (※音声は合成です)
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。