これなら曲がらない! 福田真未のシャットなテークバック【優勝者スイング】
2017/11/14 18:30
初優勝をたぐり寄せたキレキレの「真未スイング」
「伊藤園レディス」でツアー初優勝を飾った福田真未。初日から首位を守り抜き、完全優勝で悲願を達成したニューヒロインのキレのある小気味よいドライバーショットを解析していこう。
右手の手のひらが上を向くほどの「フックグリップ」
アドレスでの注目は、かなり強烈なフックグリップです。(正面から見て)左手のナックルが4つ見えるほど上からかぶせ、右手は手のひらが上を向くように下から握っています。特にこのような右手を下から握るグリップでは、フェース面をシャット(閉じる動き)に上げやすくなります。
体の回転でクラブを上げていく「テークバック」
バックスイングではあまり体重移動をせず、体の回転でクラブを上げています。福田選手のようなフックグリップのタイプは、テークバックをフラットめに上げ、腕を使わず体の回転のみでバックスイングを行う選手が多いです。
目標方向へトスするイメージの「フォロー」
トップでは右手の手のひらが上を向き、フェースはシャットになっています。そこからダウンスイングでもバックスイングと同様、回転メインの動きでクラブを振り下ろしています。フォローでは右手が完全に左手の下に入り、手のひらが上を向いています。このためフェースを返さず、目標方向へトスするような動きとなり、インパクトが「点」ではなく「ゾーン」となることで抜群の安定感を生んでいるのです。
撮影/2017年「ヤマハレディースオープン葛城」練習日
スイング解説/吉田洋一郎 (※音声は合成です)
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。