1分スイング

完全復活は間近! ウッズの左足踏み込みスイング

2017/12/02 07:42

今度は本物か…!? バハマで最新スイングをキャッチ!

「ヒーローワールドチャレンジ」にて9カ月ぶりに戦線復帰したタイガー・ウッズ。賞金ランク加算対象外の大会ではあるものの、松山英樹をはじめ世界トップクラスのメンバーが顔をそろえる舞台に戻ってきました。完全復活が待たれるゴルフ界の“スーパースター”はいま、どのようなスイングに変化したのか解説していきましょう。

上半身 < 下半身の「バックスイング」

昨年(画像左)と比べ、上半身の動きを抑え、右腰だけ動いているのが分かる(右)

バックスイングでは下半身から始動を行い、上半身とバランスよく連動させながらクラブを上げていきます。一年前に撮影した同大会のスイングよりも下半身の動きが大きく、上半身をねじる動作が少なめになっているのが分かります。

シャフトが平行にならない! コンパクトな「トップ」

手の高さもかなり低めに

以前はシャフトが地面と平行になるまで大きく振り上げていましたが、現在はシャフトが平行になる前段階で収まっています。これは体の調子が上向いている証拠。上体が十分捻転できているため、腕を大きく振り上げる必要がないのです。

左足の踏み込みが大幅アップ!「ダウンスイング」

積極的に足を使い、地面からの反動をスイングパワーへ転換

ダウンスイングでの注目は「左足」です。左足の踏み込みが大きく、地面を力強く押し上げています。以前の下半身の動きは、全盛期に比べてかなり大人しい印象でしたが、今回は積極的に動かし、地面の反動を利用した躍動感のあるスイングとなっています。

ドライバーショットのスイングだけを見ると、だいぶ体の調子が良い状態にあることがうかがえます。“完全復活”も間近と思わせる完成度の高いスイングと言えますね。

撮影/2017-2018年「ヒーローワールドチャレンジ」練習日

スイング解説/吉田洋一郎 (※音声は合成です)
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。