藤田寛之アプローチのレシピ

打ち上げは打ち込み厳禁! 正解はボールの近くに立って「すくい打ち」【藤田寛之アプローチのレシピ#13/打ち上げ】

2025/12/19 11:00

グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。13回目は「打ち上げのアプローチ」。

目次

  • 1.距離感が出しにくい
  • 2.フォロースルーを大きく取る
  • 3.ボールに近づきすくうように打つ
  • 最後にレシピのご紹介

1.距離感が出しにくい

早くグリーンで止めたいのでロフトの多いクラブを使ってほしい

打ち上げでピンが見えるか微妙な状況。エッジまで15~16yd、エッジから6ydと難しいシチュエーションです。打ち上げになるとミスが出やすく、距離感も出しにくいもの。できるだけ早くグリーン上でボールを止めたいので、自分の持っているクラブで最もロフトのあるクラブを選択してください。

2.フォロースルーを大きく取る

打ち込んで上げる(左)のではなく、フォローを大きく

目線を高くして、フォロースルーをテークバックより多めにとりましょう。フォローを大きくすると球がフワッと上がりやすく、打ち上げの場合の距離感を出しやすいはずです。

3.ボールに近づきすくうように打つ

ハンドダウンかつハンドファーストになり過ぎないこと

スタンスの中央から少し左足側、左足かかと線上辺りにボールをセットします。ハンドファーストを強くせず、ボールを潰しに行かないことが大切です。さらに、ボールに近づくのもポイント。ボールから離れるほどハンドダウンになってしまい、打ち込む形になりやすい。ボールに近づいて、上手くすくうようにとらえてください。

最後にレシピのご紹介

グリーン面まで見に行くことを忘れずに

・最もロフトのあるクラブを使う
・ボールは左足寄りに置く
・遠くに立たずボールに近づく
・フォロースルーを大きく
・打ち込むのではなくすように打つ

■ 藤田寛之 プロフィール

1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。

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