飛ばしたい時に意識するのは頭?腰?それとも… 井上りこ
ステップで存在感を見せる爽やかプロが登場!
7月のステップアップツアー「カストロールレディース」で初勝利を挙げた井上りこプロが登場。爽やかで笑顔の絶えないプロ3年目の26歳は、スイングへの探求心が強く技術論にも詳しい。そんな彼女にアベレージゴルファーの悩みをレスキューしてもらう。
「飛距離アップ」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーRさんの悩み】
「レッスン誌に『頭を動かさない』『腰を回そう』といったアドバイスが書かれていますが、その通りにしても飛距離が伸びません。他にポイントはあるのでしょうか?」
【井上りこのレスキュー回答】
スイング時に体のどの部位に意識をもつかというテーマは、飛距離アップにとても重要になります。私が意識しているのは、頭でも腰でもなく“顔”です。今回は顔をどのように意識すると飛距離アップできるかについて、ご説明します。
1. 左耳でボールを見る
基本的には、“顔”の位置をブレさせないことを意識します。テークバックでは、少し右を向くような感覚で構いません。ポイントは切り返し以降のダウンスイングで、目ではなく“左耳”でボールを見るような傾きを維持することが重要です。
2. 上体の突っ込みを防ぐ
飛距離ロスの原因は、切り返し以降で上体が飛球方向へ突っ込んでしまうことが挙げられます。顔の位置をブレさせず、左耳でボールを見続けられれば、上体が傾くことなく体の軸自体がキープされるのです。
3. 下半身の動きに差が出る
では、なぜ頭や腰ではなく“顔”なのか? それは頭に意識をもっていくと、下半身の動きが止まって捻転が不十分になったり、腰を意識しすぎると体重移動がチグハグとなってスウェーしてしまう危険性が高まるからです。顔くらい小さな意識のほうが、下半身は無意識に動いてスムーズに腰も回転してくれますよ♪
【今回のまとめ】顔のブレ、特に左の耳を意識しよう
・左耳でボールを見る。
・上体の突っ込みを防ぐ
・頭や腰の意識では、下半身の動きにミスが出る。
取材協力/鬼ノ城ゴルフ倶楽部
■ 井上りこ(いのうえ・りこ) プロフィール
1993年4月10日生まれ、福岡県出身。実家がゴルフ練習場を営んでいたこともあり、9歳でゴルフをはじめ、坂田塾で腕を磨く。沖学園高校、大手前大学と進み、2017年にプロテスト合格。今年7月のステップアップツアーで初優勝。来季はレギュラーツアーでの活躍を目指す。
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