女子プロレスキュー!

バンカーの傾斜攻略 コツは極端な体重配分 後藤未有

2021/11/10 05:00

「左足上がり&下がりのバンカーショット」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「ただでさえ苦手なバンカーで、さらに傾斜地だと、もう脱出できるイメージが湧きません。何かアドバイスをお願いします!」

後藤未有のレスキュー回答】
グリーン周りのガードバンカーで、傾斜からのショットは決して簡単な状況ではありません。ですが、それぞれの傾斜の状況に応じた構え方とスイングイメージを覚えれば、それほど悩むライでもないのです。今回は、比較的多い左足上がりと左足下がりに焦点を当て、傾斜のあるバンカーの攻略法をお教えします。

1. 左足下がりは「左10:右0」

10:0でイメージしないと軸をキープするのが難しい

左足下がりでは、アドレス時の体重配分を左10:右0と全体重を左足に乗せるくらい、極端なスタンスが重要です。ボール位置は左足のかかとよりボール1個分だけ右に。高さが出しにくく、スピンもかかりにくいので、状況に応じてフェースを開きます

2. ボールを直接当てにいってはダメ!

ソールが砂の上を滑り下りていく感覚でOK♪ あとはヘッドにお任せ

スイングはヘッドの重みを感じながら、感覚では上げて下ろすだけのイメージです。ボールに直接フェースを当てるのはNG。手前の砂を弾くショットが必要です。体重移動は行わず、左軸のまま上体だけをクルっと回転させるように振りましょう。

3. 左足上がりは「右9:左1」

手先を使わず体の回転で大きく振るイメージ

左足上がりは右9:左1の体重配分で、必ず傾斜に沿って振っていきます。ボール位置は体の真正面。傾斜のためにロフト角は自然に寝やすい状況なので、フェースを開く必要はありません。距離が出にくいぶん、スイングアークは大きめにとりましょう。

【今回のまとめ】ゼッタイ傾斜に逆らわない!

体重配分イメージは極端なくらいで十分

・左足下がりは「左10:右0」
・ボールを直接当てにいってはダメ!
・左足上がりは「右9:左1」

取材協力/ザ・クラシックゴルフ倶楽部

■ 後藤未有(ごとう・みゆう) プロフィール

2000年生まれ、福岡県北九州市出身。テレビCMで知った宮里藍を見てゴルフに夢中になり、高校3年生のときに「日本女子オープン」8位入賞。翌年ナショナルチーム入りを果たす。バーディを量産する攻撃的スタイルが魅力で、小技とマネジメント力UPに取り組む。目標は国内レギュラーツアー優勝と、直近5年以内での米ツアー挑戦。好きな食べものは辛いもの系。

後藤未有'sレスキュー 記事一覧