切り返しでグリップエンドはどこを向いている? 齊藤妙
人気・実力ともに注目の齊藤妙が登場!
高校時代に本格的にゴルフを始め、わずか3~4年でツアートーナメント出場を果たした齊藤妙(さいとう・たえ)。プロテスト合格を目指して日々奮闘する中、インスタグラムでは3万人以上のフォロワーを獲得している人気者。東京出身ながら、スキー競技にも出場した経験を持つスポーツ娘が、アベレージゴルファーの悩みを解決する。
「スイングに悩む人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「切り返しをもっとスムーズにしたいです。プロや上級者が話す『トップで親指にクラブを乗せる』とは、具体的にどのようにすればよいのでしょうか?」
【齊藤妙のレスキュー回答】
スムーズな切り返し動作は、スイングの再現性を高めるうえで大切な要素です。切り返しでクラブを暴れさせず、正しいプレーンに下ろすためには、親指でクラブの重さを感じることが目安となります。ただし、トップの形は意識するものではなく、スイングの流れを第一に考えたうえで、結果的に起こる途中段階と考えるべきです。
1. トップの形だけを意識してもダメ
プロのようなトップをイメージして、形にこだわっても再現性は高まりません。トップの形はあくまでも、流れの中でできるものです。「親指にクラブ乗せる」といった一部分を切り取って真似をしても、理想の形を再現することは困難です。
2. グリップエンドは下に向ける
切り返し後は、手元を真下(地面に垂直)に落とすようにしています。実際には上体が回転することで、クラブはプレーンに沿って斜めに下ります。グリップエンドをボールに向けると、クラブが寝て入り、引っかけやプッシュアウトの原因となります。
3. 平行素振りで腕を捻転させる
チェック方法として、ヘッドを胸まで上げて行う平行素振りがおすすめです。ポイントは、上腕を回転させる意識で動かすこと。手首の動きが強いと、途中でヘッドが下がってしまいます。腕全体を回して、フェース面をコントロール(開閉)しましょう。
【今回のまとめ】大事なのは“形”ではなく“動き”
・トップの形だけを意識してもダメ。
・ダウンスイングでグリップエンドを下に向ける。
・ 平行素振りで腕を捻転させる。
取材協力/飯能グリーンカントリークラブ
■ 齊藤妙(さいとう・たえ) プロフィール
2000年12月1日生まれ、東京都青梅市出身。高校から本格的にゴルフを始め、18年「大東建託・いい部屋ネットレディス」、19年「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディストーナメント」に出場。BS日テレで放送中の「ゴルフサバイバル」に出演し、人気上昇中の女子ゴルファー。夢はプロテストに合格して、全米女子オープンに出場すること。趣味は料理で蕎麦を打つことも。
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