女子プロレスキュー!

アプローチをクラブ1本で打ち分けるには 齊藤妙

2022/10/12 07:00

「アプローチでミスばかりの人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーTさんの悩み】
「アプローチショットでクラブを替えて打ち分けていますが、いろいろ考え過ぎてしまってミスばかり…。もう少しシンプルに攻めたいのですが、どうすれば良いでしょうか?」

【齊藤妙のレスキュー回答】
アプローチでは、キャリーで狙うのか転がして攻めるのか、ピンまでの状況を把握しながら弾道をイメージすることが最も重要と考えています。クラブを替えて打ち分けるプレーヤーも多いですが、私はイメージを重視し、1本のクラブで出球の高さと強さを変える打ち分け方を実践しています。

1. 上げたい場合はボールから離れる

ゆったりとしたスイングスピードで高さのある弾道をイメージ

フワッとボールを上げたい場合は、ややボールから離れて構えます。スイングを変えなくてもインサイドからの軌道が強くなり、ボールが上げやすくなるからです。フォローではフェース面を返さず、左ひじを体から離すように使う点がポイントです。

2. 転がしたい場合は近くに立つ

花道や上り傾斜の際に多用する打ち方

弾道を低くして転がしたい場合は、上げるときとは反対にボールの近くに立って、直線的なクラブの軌道をイメージします。ボール位置は右足寄りにセットし、フォローを低く出すパッティングに近いスイングで打っていきます。

3. インパクトはアバウトに捉える

アバウトに捉えることで精神的にも余裕が生まれる

ダフリやトップが多い人は、ボールをクリーンに当てる意識が強く、インパクトを“点”で捉えている傾向があります。高く上げたいときも低く転がしたいときも、共通している点は、ボール前後でソールを滑らす“ゾーン”のイメージが重要です。

【今回のまとめ】シンプル・イズ・ベスト!

同じロフト角でも扱い方の違いで簡単に出球を変えられる

・上げたい場合はボールから離れる
・転がしたい場合は近くに立つ
・インパクトはアバウトに捉える。

取材協力/飯能グリーンカントリークラブ

■ 齊藤妙(さいとう・たえ) プロフィール

2000年12月1日生まれ、東京都青梅市出身。高校から本格的にゴルフを始め、18年「大東建託・いい部屋ネットレディス」、19年「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディストーナメント」に出場。BS日テレで放送中の「ゴルフサバイバル」に出演し、人気上昇中の女子ゴルファー。夢はプロテストに合格して、全米女子オープンに出場すること。趣味は料理で蕎麦を打つことも。

齊藤妙'sレスキュー 記事一覧