バンカーは全てSWと思ってない?「PWまで」距離の階段を作る対処法 堀奈津佳
「距離のあるバンカーに悩んでいる人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「ピンまで30yd以上のやや距離のあるバンカーショットが苦手です。ホームランや大ダフりにならない最適な対処法はありますか?」
【堀奈津佳のレスキュー回答】
私もピンまで距離のあるバンカーショットが苦手で、長い間悩んでいました。そんなときに58度のSWだけではなく50度のAW、PW、9番、8番…といった番手までいろいろ試してみて、バンカーだからといって必ずしもSWにこだわる必要がないことに気が付きました。現在では58、50度、PWの3本を状況に応じて使い分けて対応しています。
1. 距離は番手で打ち分ける
距離のあるバンカーに対し、SWのまま振り幅を大きくして対応するのは非常に難しいです。振り幅は、大きくなればなるほどコントロールが難しく、ミスが出る確率が高まるからです。他のショットと同様、番手で距離を打ち分けるほうが簡単。PWでも十分にバウンスを使ったエクスプロージョン(砂を爆発させる)ショットが打てます。
2. PWでもしっかりエクスプロージョン
番手が変わっても、打ち方自体は大きく変える必要はありません。フェースをオープンにし、開いた分だけスタンスを目標より左へ向けます。ヘッドはスタンスの向きに沿って振り抜くため、結果的にややカット軌道になります。PWだからといってボールだけをクリーンに打とうとしたり、砂の量を減らす必要はありません。SWと同じ感覚で振っても十分な高さが出せますし、ロフトがある分、前に飛んでくれるメリットもあります。
3. ホームランとダフリの多さで傾向を知る
ホームランが多い場合は、フェースが十分に開けておらず、ボールを右足寄りに置いているケースが多く見られます。反対にダフリが目立つ場合は、インパクトで合わせにいきすぎて、振り抜きが弱くなっている傾向が強いです。結果をインパクトで作ろうとせず、砂ごとボールを運ぶイメージで、フィニッシュまでしっかり振り切ることを意識しましょう。
【今回のまとめ】シンプルこそが一番の近道♪
・距離は番手で打ち分ける。
・PWでもしっかりエクスプロージョン。
・ホームランとダフリの多さで傾向を知る。
取材協力/上総モナークカントリークラブ
■ 堀奈津佳(ほり・なつか) プロフィール
1992年生まれ、徳島県出身。ジュニア時代はナショナルチームで活躍し、2011年にプロテスト合格。翌12年に下部ツアーで2勝をあげ、13年「アクサレディス」で初優勝。6月「アース・モンダミンカップ」では2位に8打差を付け2勝目を飾った。現在は森守洋コーチに師事し、ゴルフ道を探究中。
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