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スライスの原因は“野球打ち”!? 正解は「打つ」より「投げる」スイングが変わる共通点/松崎麻矢

2026/11/04 11:00

「悪いクセを直したい野球経験者」をレスキュー♪

始球式のためのトレーニングでゴルフに通じる“気づき”を得たという松崎プロ

ゴルファーには野球経験者も多いが、バットを振る感覚が抜けず、極端な横振りになってスイングが安定しない人も少なくない。どちらも道具でボールを“打つ”スポーツでも、その動作には大きな違いがある。一方、野球の“投げる”動作には、ゴルフに生かせる共通点がある。今夏、プロ野球の始球式を務めた松崎麻矢プロも、投球練習を通じて新たな発見があったという。今回は野球経験者はもちろん、スイングに悩むゴルファーにも役立つ“投げる”感覚のスイングイメージ術を教えてもらった。

【アマチュアゴルファーKさんの悩み】
「野球のバッティングに似たスイング、いわゆる“野球打ち”に悩んでいます。体の開きが早く、クラブが振り遅れてしまい、ショットの方向性が安定しません。どうすれば改善できますか?」

【松崎麻矢のレスキュー回答】
ゴルフスイングと野球の“投げる”動作には、多くの共通点があります。バッティングに似た横振りよりも、ピッチングに似た縦振りのイメージのほうが、スイングに近いことを発見しました。今回は、そんな野球の投球動作から学んだ、ゴルフの上達につながるヒントをご紹介します。

1. 安定感を重視するなら軌道は“縦”

ピッチングの観点から縦振りのイメージを推奨

あくまでもイメージの話ですが、野球でボールを真っすぐ投げようとすると、腕を縦に使うほうがコントロールしやすい。反対に、横から投げるとボールに横回転がかかり、狙った方向から外れることがあります。ゴルフのスイングにも同じことが言えると思います。クラブを横に振るフラットな軌道は、フェースの向きや入射角が安定しにくい。クラブを適度に立て、縦方向に使うことでフェース向きや入射角が安定し、曲がり幅の少ないストレートボールを打ちやすくなります。

2. 踏み込んでから投げる(=打つ)

下半身から上半身。右→左への体重の移し方が類似

スライスの主な原因は、切り返しで上半身が先に動き、クラブがアウトサイドインの軌道になってしまうことです。ボールをしっかりつかまえるには、下半身から動き始め、クラブをインサイドから下ろすことが重要。この動きとよく似ているのが、野球の投球フォームです。ボールを投げる際は、左足を踏み込んでから上半身を回転させ、腕を振っていきます。ゴルフも同じで、腕の力だけでクラブを振るのではなく、下半身を先行させることが安定したスイングにつながります。

3. 野球の握りと同じ力量で握る

野球ボールの握り圧=ゴルフのグリップ圧

最後に補足ですが、3つ目の共通点は握る力加減です。野球でボールを投げる際、100%の力でギュッと握ってしまうと、指先に余計な力が入り、スムーズにリリースできなくなります。腕や手首を柔らかく使うことが大切なのはゴルフも同様。クラブを強く握りすぎると、腕や肩、上半身にまで力みが生じ、ヘッドが走りにくくなります。重要なのは余計な力を抜いてソフトに握ること。全力を100%とするなら、20~30%程度の力加減が理想です。

【今回のまとめ】バッターよりピッチャー有利!? な3つの共通点

・安定感を重視するなら軌道は縦。
・踏み込んでから投げる(=打つ)。
・野球の握りと同じ力量で握る。

撮影協力/真名カントリークラブ 真名コース(千葉県)

■ 松崎麻矢(まつざき・まや) プロフィール

1997年生まれ、東京都出身。9歳からゴルフを始め、法政大学在学中はゴルフ部の主将を務めるなど、学生時代から競技に打ち込む。大学卒業後はオーストラリアや韓国のツアートーナメントに参戦し、海外で実戦経験を積みながら、国内プロテスト合格を目指す。来季は中国女子ツアーへの挑戦も視野に入れている。今年9月には、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの公式戦で始球式を務め、ゴルフ界以外でも話題を集めた。

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