女子プロレスキュー!

スイングの安定感を上げるには? 竹内美雪

2015/04/08 09:00

「ハーフスイング」で身につける!

「今回はスイングの基本作りとなるレッスンです♪」

【アマチュアゴルファーの悩み】
「球がバラついてなかなか上達しません。どうしたらよいですか?」

竹内美雪のレスキュー回答】
方向性が安定しない最大の原因は、スイングで手先を使っていることが上げられます。平均的に90切りを目指すなら、体の大きな部位を使い、より安定感のあるスイングを身につけましょう。そのためにオススメしたいのがハーフスイングです。

「三角形」を崩さない!

反復練習が効果的!

ハーフスイングとは、腕が地面と平行になるまでしか上げない小さな幅のスイングです。ここで大切にして欲しいのは、アドレスでつくった両腕の三角形を崩さないこと。イメージは真立した状態で胸の前にグリップをセットしたら、そのまま体を左右に回します。上体を回すことで手元も一緒に動きますよね。この動きを前傾して行えば、基本的な安定感のあるスイングになるわけです。

常に体の前に手がある!

特にトップでの手の位置は外れやすいので注意!

体の中心にいつも手元があるようなスイングです。手と体の関係性を崩さない、小さな幅のスイングから練習を始めてください。最初はキャリー10ヤードからで十分です。

残すのは「右ヒザ」のみ!

スウェーすることなく、腰を最大限に回転できる

前傾した途端に体の動きがバラバラになってしまう、という方も少なくないと思います。もともと前傾すると体は回転しにくく、スイング全体の動きも硬くしてしまうものです。対策としては、連続素振りをしながら徐々に前傾を深くしたり、アドレスに入る前に腰を回して上体を回しやすくしたりするのも効果的です。テークバックでは、右ヒザの位置はキープしますが、腰は回しても問題ありません。ヒザを残せば、腰はしっかり回してもスウェーすることはないのです。安心して腰を回転させ上体を回しましょう。

「上体」から回す!

クラブは後から上がってくる感覚

どうしても三角形が崩れてしまうという方は、ヘッドより先に上体を回してみてください。クラブはアドレスのポジションに置いたままのイメージで、先に上体を始動させてしまうのです。腕の意識もノーコックで構いませんので、手先を遅らせてクラブを上げてみましょう。そうすることで、自然とクラブの重みによってワキが締まり、三角形をキープしたまま理想的なトップをつくることができます。

ハーフショットを磨くことが近道!

来週は“飛距離アップさせるには?”。お楽しみに♪

ハーフスイングでの練習でもうひとつポイントは、出球を揃えること。フックやスライスなど、球筋を気にする必要はありません。練習場では体の回転で打つ感覚だけを養いましょう。フルショットはハーフショットの延長線上にあるもの。縦の距離を打ちわけるアイアンショットでは、実践でも応用できるハーフショットを磨くことが上達への近道になりますよ。

撮影ホール/
11H PAR4(416y)
グリーンは奥行きがある上に、センター右側が大きく凹んでいる。そこをバンカーがしっかりとガードしており、アイアンの正確さ問われるホールだ

■ 竹内美雪(たけうち・みゆき) プロフィール

1995年12月7日生まれ。兵庫県神戸市出身。小学生のときに韓国釜山へ移住、その後韓国で本格的にゴルフを始め、昨年日本のプロテストに一発合格。“逆輸入プロ”として話題に。

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