女子プロレスキュー!

これでサヨナラ!トップ、ダフリ、シャンク 竹内美雪

2015/04/29 09:00

「応急処置」…まさにレスキュー!

「ミスの連鎖、スパッと断ち切ろう♪」

【アマチュアゴルファーの悩み】
「トップやダフリ、シャンクに悩んでいます。ラウンド中に一度でもこのうちのどれかが出ると、連鎖反応のようにミスが続いてしまいます」

竹内美雪のレスキュー回答】
トップ、ダフリ、シャンクは、程度が違うだけで実はプロでも少なくないのです。ラウンド中に起きても慌てることなく対処することが大切。今回はそんな緊急事態を回避できる対処法をお話します。

「体」キープで… トップとサヨナラ!

ヘッドが下りてくるまで前傾維持!

まずはトップ。目標を意識しすぎてヘッドアップしたり、インパクトで左腰が伸び上がり、上体が浮いてしまうのが主な原因です。ミスを防ぐには、ヘッドの重さを感じ、スイングすることがポイント。いつもよりゆったりと切り返しの「間」を感じ、ダウンスイングで急激に速めず、ヘッドが地面に下りてくるまで体の向きをボールの方向にキープさせてください。

ヘッドが「早く落ちる」=ダフリに!

クラブを「縦」に下ろすが正解!

次はダフリ。3つの中でも、最も心が折れてしまうミスショットですよね。ダフリの主な原因は、ダウンスイングでクラブが寝てしまうこと。極端にインサイドからクラブが入り、ヘッドが早く落ちてしまうのです。同時に、手元が浮いて体から遠ざかるので、クラブのコントロールも難しくなります。

前傾「浅め」で… ダフリとサヨナラ!

アドレスさえ対応すれば、あとは振るだけ!

ラウンド中にダフリが出たら、スイングではなくアドレスを見直してください。いつもよりクラブを短く持ち、ボールはやや右足寄りにセット。またいつもより若干ボールに近づき、前傾を浅めに構えてください。ボールの位置を変えたことでクラブを立てながら下ろしやすくなり、前傾を浅くしたことでスムーズに振り抜きやすくなります。ダフリはアドレスの対処で解決できるものです。

「リズム」よくして… シャンクとサヨナラ!

腰が開いても、「右足」は浮かさない!

最後はシャンクについて。シャンクの原因は、体の右サイドがボール方向へ前に出てしまったり、手打ちになったりすることです。ダフリのときと同様、手元が体から離れ、動きに安定感を欠いているのです。まずは右足を地面にベタ付きにして振る。そして素振りのようにリズムよくスイングすることを心掛けましょう。

「アプリ」で応急処置!?

メトロノームに合わせ、頭を横に振ると効果的♪

リズムを取り戻す方法として、私はスマホを使っています。メトロノームのアプリを入れ、ラウンド前やハーフタイムの間にイヤホンで聴いて「リズムの応急処置」をしているのです。お手軽で効果的なので皆さんもぜひ一度試してみてください。

撮影ホール/
17H Par3(190y)
打ち下ろし&池越えのショートホール。グリーンには、中央と右側に大きな凹みがある上、奥は大きなマウンドに。距離を合わせるには、風の計算が重要になる

■ 竹内美雪(たけうち・みゆき) プロフィール

1995年12月7日生まれ。兵庫県神戸市出身。小学生のときに韓国釜山へ移住、その後韓国で本格的にゴルフを始め、昨年日本のプロテストに一発合格。“逆輸入プロ”として話題に。

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