女子プロレスキュー!

確実にパーを取る! グリーンの狙い方 竹内美雪

2015/05/06 09:00

あなたの狙いは「大たたきゾーン」かも…?

「どこでもいいではスコアアップしないですよ♪」

【アマチュアゴルファーの悩み】
「ゴルフ仲間から『いつも難しいアプローチを残している』と言われます。パーを取るための正しいグリーンの狙い方を教えてくだい」

竹内美雪のレスキュー回答】
私がグリーンを狙う上で大切にしていることは、仮にミスをしても次のショットでリカバーしやすいところに外すことです。やみくもにピンを狙ってしまうと、グリーン周りの状況やピンポジションによってはプロでも寄せるのが難しい「大たたきゾーン」に入ってしまう場合があります。

狙いは、「右」? それとも「左」?

ジャパンメモリアルGC 10H

例えばピンが右サイドにある写真のようなケースは如何でしょう? 多くの方は、右サイドに花道があるので、そのままピンを狙うと思われます。しかし意外と思われるかと思いますが、このグリーンは右より実は左のほうが「安全ゾーン」なのです。ここでの「大たたきゾーン」は右と奥のバンカー。このバンカーにつかまると、右サイドからはグリーン面が使えず、ボールを上げる難しいアプローチが残ります。また奥からは下りの傾斜になるので、距離感を合わせにくいアプローチが残ってしまいます。

正解は…「左」!

実は左サイドが「安全ゾーン」

逆に左サイドは、ライがよければ手前のバンカーでも悪くはありません。また左サイドに外しても、ピンからは遠ざかりますが、グリーンが受けている面を使えるので比較的やさしいアプローチが残ります。ですので、この状況でのセカンドショットは、「ピンより左」を狙うことが大たたきしないコツとなります。

インサイド・インで「右へのミス」防止!

右を向いて、フィニッシュまで振り切る!

狙いは決まったものの逆球が出てマネージメント通りに打てない、と悩むゴルファーも多いと思います。そこで次は、右または左に絶対に行かせない簡単な対処法をお話します。
まず右に行かせない打ち方は、ターゲットに対しクローズに構えます。インサイド・アウトに振りやすいアドレスを取ったら、積極的に体を回してください。インサイドからの軌道が強くなると右へのプッシュアウトが起こりやすくなりますが、しっかり体を回すことでインサイドに振り抜ければ右への心配はありません。

7割スイングで「左へのミス」防止!

左を向いて、コンパクトに振り抜く!

左へ行かせない打ち方は、先程とは逆にフェースとスタンスをオープンに構え、フォローで手を返さないこと。ここでは大きなフィニッシュではなく、7割くらいのスイングイメージでOKです。ヘッドが地面に引っかかることなくスムーズに振り抜くことができるでしょう。

「高さ」を変え、「縦ミス」防止!

フォローのイメージで変化をつける!

「横」のミス対策ができたら、次は「縦」のミス対策です。
おすすめはピン位置によってボールの高さを変えること。ピンが手前にあるときは高いボールで攻め、キャリーでボールを止めます。ピンが奥にあるときは、低いボールでランを出して寄せていきます。高いボールはフォローを高く振り抜き、低いボールは低く長く振り抜くことがポイントです。

スイング前は「もう悩まない」!

あとは自信をもって振るだけ!

大抵の場合グリーンは縦横30ヤード近くあるので、多少のミスは許されているコースが多いです。今回のマネージメントを行えば、多少のミスが出ても大たたきすることはないと思います。自身を持ってグリーンを狙っていきましょう!

撮影ホール/
10H Par4(381y)
やや右ドッグレッグのミドルホール。ティショットで右側のバンカーを越えるとセカンドが狙いやすい。グリーンは奥行きが少なく、手前と奥にバンカーが配され注意が必要だ

■ 竹内美雪(たけうち・みゆき) プロフィール

1995年12月7日生まれ。兵庫県神戸市出身。小学生のときに韓国釜山へ移住、その後韓国で本格的にゴルフを始め、昨年日本のプロテストに一発合格。“逆輸入プロ”として話題に。

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