青木瀬令奈のThe Putting World

ボールとヘッド「2つの芯」で打てていますか?【青木瀬令奈のThe Putting World#2】

2025/12/02 11:00

女子ツアーで1、2位を争うパットの名手・青木瀬令奈による連載「The Putting World」がスタート。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解きます。2回目はストロークのハナシの後編。

ボールの芯とヘッドの芯で打つ

芯と芯で打つために、ボールの線とヘッドの線を合わせましょう

パッティングの大切なポイントに、ボールの芯とヘッドの芯の二つがあります。両方の芯で打てれば、前回お話しした「初速がゆっくりと出て、最後の伸びがいい球」が打てます。芯で打てている時は柔らかい打感になる。芯を外すと、ボールの初速が速くなります。

ボールの線とパットの線を合わせる

ヒール側(左)でもトウ側でもダメ。真ん中で構える

練習だけでもいいので、ボールに引いた線と、パターに入っている線(サイトライン)を合わせること。意外とこれが出来ていない人が多く、アドレスで合わせていないと、両方の芯で打つことは難しいと思います。

動画でストロークを確認してほしい

自身のストロークをチェックしよう

構えたところにヘッドが戻ってこられているかをチェックしてください。カメラのレンズ、ボール、カップが一直線になるようにカメラを構えてください。そうすることでストロークの確認ができます。

青木瀬令奈のパッティングストロークをご覧ください

■ 青木瀬令奈 プロフィール

7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送っている。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。