飛ばしの素振り(3)【シャフト編】
飛ばしの素振り(3)【シャフト編】
今回は、シャフトを使ったヘッドスピードが上がるドリルの紹介です。用意する物はヘッドを抜いたシャフトで、40インチ前後のものがあればOKです。古くなったクラブのシャフトを工房で抜いてもらうか、既にシャフトだけの状態のものが中古ショップなどで格安で販売している場合もありますので、グリップ付のものをご用意ください。
練習のコツ
練習のコツですが、「スイングのキレ」を意識して素早く振ることです。力を抜いて、腕を鞭のようにしならせるのがポイントです。体が先行して腕が後からついてくる意識だと速く振れません。体の正面で「ピュッ!」とシャフトが通り過ぎていくのを体感できるくらいが丁度良いでしょう。
POINT【1】
重要なポイントです。実際のスイングより水平にちかい位置で振ってください。野球の素振りの感覚ですね。
POINT【2】
振り切ったら、そのままのスピードで振り戻しも早い動作で行います。
力を入れずに繰り返す
この「素早く振って、素早く振り戻す」動作を繰り返し行うのです。力を入れずに繰り返します。
POINT【3】
忘れてならないのは、左半身の抑えをしっかり保つことを意識して鋭く振りぬくこと。切り返しからフォロースルーにかけて、左ひざを内側に絞る動きをイメージしてください。そうすると左サイドの壁が作れます。
実戦中にキレを戻すには
ラウンド中でもドライバーを逆さまに持ってこの練習をすることで体のキレを取り戻す効果も期待できます。実際に振る直前に行うとヘッドが遅れてスライスする原因になるので、ショットとショットの間に行ってください。
普段の練習に取り入れる
この練習によってヘッドスピードを飛躍的に上げることが期待できます。普段の練習の一つとして取り入れてみてください。
【撮影協力】鶴舞カントリー倶楽部
■ 足立智明プロ プロフィール
昭和46年生まれ。日本大学ゴルフ部を経て平成6年にプロ転向。大学3年時に全日本パブリック選手権3位、全日本学生選手権5位、プロ転向後は96年フジサンケイCLで39位などがある。学生時より中嶋常幸プロに師事。同期には久保谷健一など。現在は千葉県のおゆみ野ゴルフガーデンで独自の身体理論を使ったレッスンを展開中。