上達ヒントの宝箱

ティアップ打ちでミート率を上げる

2009/09/02 10:00

ティアップ打ちでミート率を上げる

ティアップしてウェッジを打つことで、クラブ全体のミート率を向上させる練習法です。練習場に備え付けの、なるべく高めのティをご使用ください。

アドレス

皆さんがスイートスポットを意識する場合、「トウに当たった」「ヒールに当たった」と意識する人はいますが、飛距離ロスの最大要因はフェース上下のミスヒットなのです。特に飛距離をロスするのが上へのミスヒット。フェースの下で当たるとトップ、フェースの上で当たるとダルマ落とし。ティアップして打つ事で、フェース上部に当たった時にミスする感覚が分かります。まずは普段と同じアドレスを取ってください。その際にティアップしているボールと同じ高さにヘッドを浮かして構えると良いでしょう。

ダウンスイングはシャローに

ダウンスイングは、緩やか(シャロー)な軌道でインパクトを迎えるのがコツです。

インパクトはトップ気味

インパクトではトップ気味に当たっている感覚が残ると思いますが、それが正解です。

インパクトイメージ

ウェッジの場合だと、フェース正面から見てこれくらいのフェースの高さでインパクトするとナイスショットできます。

悪いダウンスイング

急角度(スティープ)にダウンスイングしている悪い例です。ヘッドが上から下に動くのでフェースの上部で当たり易くなります。

悪いインパクト【1】

急角度にダウンスイングした結果、フェース上部で当たり飛距離を大幅にロスするインパクトです。最悪の場合、フェースがボールの下をくぐる「ダルマ落とし」にもなりかねません。

悪いインパクト【2】

フェース正面から見た場合の悪いインパクトの例です。

この練習法はラフからのショットと似ています。ラフに入ったボールは浮いた状態である場合が多く、このような場面でも大いに役立ちます。

撮影協力:FAVOR GATE

■ 中井 学 プロフィール

1972(昭和47)年 大阪府豊中市生まれ。中学生でゴルフを始め、高校3年生時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨く。現在はプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導。