アプローチのワザを磨く原点「ピッチ&ラン」
アプローチのワザを磨く原点「ピッチ&ラン」
これから10回に渡ってお届けするのは、アプローチのワザをとことん磨く集中レッスンです。第1回目は、「ピッチ&ラン」についてお話しいたしましょう。さまざまなワザに通じる、最もベーシックなショットなので、しっかり身につけてくださいね。
アプローチウェッジを使いましょう
理想的なピッチ&ランのショットのイメージは、キャリーとランが半々くらいです。従って、サンドウェッジでは上がって転がりにくく、ピッチングウェッジではランが多くなってしまうので、その中間となるアプローチウェッジを使うことをオススメします。
グリップの中央くらいを握る
ピッチ&ランは、高く上げるのでもなく、低く転がすのでもない、一番ニュートラルなアプローチショットだと考えてください。グリップは高く出したいときは長く、低く出したいときには短く握りますが、ピッチ&ランでは、グリップの中央くらいを握ります。
ボールはスタンスのセンターに置く
ボールの位置は、打ち出しが高いほど左に、低いほど右に置きますが、ボールポジションもニュートラルな状態にします。つまり、スタンスのほぼセンターくらいに置きます。
ハンドファーストでやや左足体重に
そして、通常のアイアンショット同様に、ハンドファーストで構えますが、体がしっかりと回るよう、やや左足体重にしてください。左足のつま先を少し開く感じにすれば、さらに体が回りやすくなります。アプローチの小さい振り幅でも、体が止まることなく、きちんと体が回るポジションを整えることが肝心ですよ。
つねに体の正面にヘッドがあることが大切
あらゆるアプローチショットにも共通して、絶対に外せないポイントは、つねに上半身の正面にクラブヘッドがあること。テークバックはもちろん、ダウンスイングからフォローまで、いつもヘッドは体の真正面にあります。体と腕、そしてクラブが一体となって振ることが大切です。
体の回転量=飛距離
距離感を決めるのは、インパクトの強さではなく、振り幅で決まります。もっと分かりやすく言えば、体の回転量=飛距離となります。こちらも、すべてのアプローチに共通するポイント。振り幅と飛距離の関係を意識することで、アプローチ距離感が磨かれていきますよ。さまざまなアプローチショットに通じる基礎を、ピッチ&ランでしっかりと覚えましょう!
【撮影協力】ロッテ皆吉台カントリー倶楽部
■ 足立智明プロ プロフィール
昭和46年生まれ。日本大学ゴルフ部を経て平成6年にプロ転向。大学3年時に全日本パブリック選手権3位、全日本学生選手権5位、プロ転向後は96年フジサンケイCLで39位などがある。学生時より中嶋常幸プロに師事。同期には久保谷健一など。現在は千葉県のおゆみ野ゴルフガーデンで独自の身体理論を使ったレッスンを展開中。