転がせるときは迷わず「ランニングアプローチ」
転がせるときは迷わず「ランニングアプローチ」
さまざまな状況に合わせて、もっともミスの確率が少なく、寄る確率の高いアプローチを選ぶ。そんな引き出しが多いほど、ショートゲームが楽しくなるし、スコアもまとまってきます。転がせるときは迷わず転がせるよう、「ランニングアプローチ」をマスターしましょう。
迷わず転がすべきシーンとは?
たとえば、グリーンエッジ近くで、ピンまでは遠い状況のアプローチ。この状況で、わざわざ高く上げて、ピンの根元に落として止めるショットは必要ありませんよね。振り幅が小さいのでミスが断然少なく、ラインのイメージも出しやすい「ランニングアプローチ」をチョイスするのが得策です。
PWから7Iくらいまでの使いやすいクラブで
使用クラブは、ピッチングウェッジから7番アイアンくらいまでの範囲で、自分が一番転がしやすいクラブを使いましょう。今回は、9Iを使用します。
シャフトにかかるくらい短めに持つ
上げたいときは長めに、低く出したいときは短めに持つのが基本です。ランニングアプローチでは、シャフトにグリップがかかるくらい短めに持ちましょう。
ハンドファーストでボールは右足の前にセット
グリップのポジション同様、転がしたいときにはボールの位置も変わってきます。右足の前くらいにボールをセットし、ハンドファーストにすることで、自然にロフトが立ってきます。上げたいときにはボールは左寄りに、逆に、低く転がしたいときには右寄りにすることを、覚えておきましょう。
インパクトの形でアドレス
ランニングアプローチは、ポイントさえ押さえていれば、誰でもすぐに習得できるもっとも易しいアプローチです。そのポイントは、あらかじめインパクトのように腰を開いた状態でアドレスすること。当然、左足体重になります。そして、このアドレスの状態をキープしたまま、肩でストロークするようなイメージです。
極端なくらいの左足体重に
アドレスでインパクトの状態を作るので、左足に完全に体重がかかっている形になります。左足1本でも立てるくらいに、左足に体重を乗せてしまって構いません。あとは、目線を低く保って振れば、すくい上げるようなミスもなく、誰でも簡単に打てるはずですよ。
【撮影協力】ロッテ皆吉台カントリー倶楽部
■ 足立智明プロ プロフィール
昭和46年生まれ。日本大学ゴルフ部を経て平成6年にプロ転向。大学3年時に全日本パブリック選手権3位、全日本学生選手権5位、プロ転向後は96年フジサンケイCLで39位などがある。学生時より中嶋常幸プロに師事。同期には久保谷健一など。現在は千葉県のおゆみ野ゴルフガーデンで独自の身体理論を使ったレッスンを展開中。