上達ヒントの宝箱

スイングプレーンは体と腕の同調がつくる!

2011/03/28 09:00

体と腕の同調を作るカギ!

これまでは体の動きと腕の動きを詳しく説明してきました。みなさんはしっかりと理解できていますよね?この2つの大きな動きが連動することによって正しいスイングが作られます。スイングプレーンやスイング軌道は意識して作るものではなく、この2つが上手く連動した結果として、自然と作られるものなのです。ですから2つの動きを正しく理解しても、連動させることができなければ、安定したショットは打てません。体と腕を連動させる鍵は、体と腕の接点となる脇にあります。今回は体と腕を連動させるポイントを詳しく説明しましょう。

体と腕が同調していない例-1

まず、体と腕が連動しないケースを紹介します。バックスイングでクラブを真っ直ぐ引くことを過度に意識したり、体の回転を利用せず腕主体のスイングになると、腕が体から遠く離れてしまいます。その結果、トップでは両脇があいてしまい、オーバースイングになったり、トップの位置が極端に高くなったりします。この状態から良いインパクトを迎えるためには、腕を多く使ってスイングをすることになり、結果的に手打ちのスイングになります。これではしっかりとボールに力を伝えることが難しくなります。また、体よりも腕の動きがダウンスイングで大きくなると、アウトサイドイン軌道が作られスライスやプルなどのミスショットが生まれます。

体と腕が同調していない例-2

2つ目の体と腕が連動しないケースを紹介しましょう。インサイドからのダウンスイングを求めるあまり、バックスイングもクラブを大きくインサイドに動かしてしまうケースです。クラブが極端にインサイドへ動くと、それに伴い右腕も体の後ろ方向へ引っ張られます。このタイプのバックスイングでは、トップで左脇はしっかりと締まっているのに、右脇だけが空いた状態になってしまいます。ここからダウンスイングを始めると、腕が遅れた状態でインパクトを迎えることとなり、結果的にフックやプッシュといったミスが発生します。

同調はまずアドレスから

まず、体と腕を同調させるためにはアドレスが重要です。両腕を胸の横に添えるように置き、そこから胸を締めるようにアドレスを取ります。この様にすると胸の大胸筋が締り、軽く盛り上がったような状態になります。この胸にできた緊張感を無くさないように、体の回転で始動を行います。スイング軌道やフェースの向きを気にするがあまり、腕主体のスイングになる人を多く見かけます。しかし、これでは良いクラブ位置が作られても、胸にできた緊張感はなくなり、体と腕の同調が崩れてしまいます。スイングの形が先ではなく、本質的な動きが先で、形は結果であることを理解しましょう。

同調を維持するポイント

胸の緊張感がなくなりやすいポイントは、始動時と切り返し時です。体の回転が方向を変える際に、体と腕にはそれぞれ離れようとする負荷がかかります。その負荷に耐えようとする筋力と意識が必要となります。ただ思い切ってクラブを振る意識では、切り返し時に体と腕の同調が崩れて当然なのです。切り返し時は胸の締りを特に強めるようにしましょう。この胸の緊張感をスイング中に維持できれば、体と腕が同調してスイングできていることとなります。体の前にいつも腕とクラブがある訳ですから、体を速く回転させた時でも振り遅れや、振り急ぎなどのミスが出ることはありません。常にクラブの動きを感じながらコントロールすることが可能となります。

ヘッドカバーはさみドリルで同調体感!

体と腕の同調を作る“ヘッドカバーはさみドリル”を紹介しましょう。まず、両脇にヘッドカバーを挟みます。この時の注意ポイントは、一般的に言われる“脇の下”でヘッドカバーを挟むのではなく、大胸筋と腕の間で挟みます。脇の下よりも前寄りで挟む感覚です。これができたら、ヘッドカバーを落とさないようにスリークウォータースイングをします。ヘッドカバーを落とさないでボールを打つことができれば、体と腕の同調を保ちながらスイングできたということになります。この練習をすると、スイングがかなり窮屈に感じられます。この窮屈さが同調できている感覚なのです。もし、飛距離が十分に出なくなってしまえば、それは手首まで緊張させて動きを制限しているからです。胸以外は緊張させず、やわらかく動かしてスイングしましょう。

ドリルのポイント

ヘッドカバーはさみドリルを行った際に、ヘッドカバーが落ちてしまう人は、体と腕の同調が崩れているということになります。落とさないように練習する前に、自分のスイングの傾向を調べてみてください。どちらのヘッドカバーが落ちるのか、注意して観察してみましょう。この結果が、自分のスイングを改善させる重要な鍵になります。両脇のヘッドカバーが落ちてしまう人は、腕が体に対して縦方向へ外れてしまうタイプです(2ページ目のケース)。右脇のヘッドカバーだけが落ちる人は、腕が体に対して横方向へ外れようとしているタイプです(3ページ目のケース)。そして、どのポイントでヘッドカバーが落ちるのかにも注目してください。ヘッドカバーが落ちるポイントが、体と腕の同調が崩れた瞬間なのです。そこに自分のスイングを変える鍵があるはずです。

【取材協力】
KEN HORIO GOLF ACADEMY
TOTAL GOLF FITNESS

■ 堀尾研仁&鈴木真一コーチ プロフィール

多数のツアープロのコーチングをこなす傍ら、「KEN HORIO GOLF ACADEMY」を主宰し、アマチュアゴルファーのレッスンにも取り組む堀尾研仁。その堀尾氏の片腕としてアカデミーを支えるのが鈴木真一コーチ。ジュニア時代より堀尾氏の指導を受け、華々しいジュニア大会経歴を持つ。現在は指導者として、アスリートゴルファーから初心者まで幅広い支持を受けている。