上達ヒントの宝箱

畳一畳でできる!おウチでエコ練 第一弾「飛距離アップのドリル」

2011/04/12 10:00

1.ボールを上から叩く意識はNG

ゴルフの上達のためには、練習が不可欠です。しかし、普段から仕事に忙しいビジネスマンにとって、頻繁に練習場に通うのは難しいことでしょう。そこで今回は、おウチでも簡単にできて、効果バツグンの練習方法をお教えします。

第一回目のお題は、飛距離アップです。飛ばないと悩んでいるゴルファーの多くは、腕力に頼ってクラブを振りまわし、ボールを上から強く叩こうとしがちです。けれど、それでは飛距離は伸びません。ボールを遠くへ飛ばすコツは、上から叩くのではなく、フェース面でボールを強く押し出すことなのです。

2.シャフトを横にしならせると飛ぶ!

ボールを強く押し出すためには、シャフトのしならせ方が大事になります。腕力に頼ってクラブを振り下ろすと、シャフトはインパクト時に縦にしなり、クラブヘッドがトゥダウンする現象が起こります。このように縦にシャフトがしなると、ターゲット方向にうまく力を伝えることができず、結果的に飛距離ダウンにつながるのです。

飛距離を伸ばすためには、シャフトを縦方向ではなく、横方向にしならせるようにスイングすることが大事。そうすれば、フェース面でボールをターゲット方向に強く押し出すことができ、自分が持っているパワーを効率的にボールに伝えて飛ばせるようになります。

3.正しい体重移動でボールを強く押し出す

では、どうすればシャフトを横にしならすことができるのか。その答えが「正しい体重移動」にあります。スイング中に体重移動が必要なのは、皆さんご存じだと思いますが、大事なのは直線的に〔中央〕→〔右〕→〔左〕と体重を動かす意識です。特にスイング時に注意したいのは下半身の動き。腰を回すような意識で体重移動をすると、体重移動のパワーをカラダの外に逃がしてしまいます。体重は、バックスイングでは右足の内側、フォローでは左足の内側で支えるように直線的に移動させるものです。バックスイングでもフォローでも、腰を回す意識はまったく必要ありません。

4.古雑誌で体重移動をマスター

正しい体重移動が身に付く簡単なドリルをご紹介しましょう。古雑誌を1冊用意して、右足の半分をその雑誌に上に置いてスタンスをとります。この状態でクラブを持たずにシャドースイングします。バックスイングでは古雑誌がストッパーになって、右足の内側で体重を受け止めている感覚をつかめればオッケーです。このときに右膝が伸びてしまうと、うまく股関節で体重を受け止めることができないので注意しましょう。右の股関節に体重が乗っていることを確認してから、直線的に体重を左に移動させてフィニッシュまで腕を振ります。フォロー側でも腰を回す意識は必要ありません。

左右の股関節で体重を受け止めるスイングが身に付けば、シャフトを横にしならせて、自分のパワーを効率よくボールに伝えて飛ばすことができます。正しい直線的な体重移動が、飛距離アップのためのいちばんの近道なのです。

体重移動をマスターするためのドリルを動画で実践

体重移動のドリルを動画で実践します。ドリルのポイントは、バックスイング時に右足の内側で体重を受け止める感覚を身につけることです。

■ 関 雅史(せき・まさし、通称:QP関) プロフィール

1974年生まれ。研修生、ツアーキャディなどの経験を経て、2005年にPGAインストラクター資格を取得。2008年にティーチングプロ選手権で3位タイ、ドラコン大会にて382ヤードの記録を持つ。自身が店長を務める「ゴルフフィールズ」では、ギアとスイングの両面を加味して行うレッスンに定評があり、WEB、ゴルフ雑誌でも活躍中。また、独特のキャラを生かしたブログ「QP ゴルフブログ」のファンも多い。
「ゴルフフィールズ」URL:http://www.golf-fields.com/
「QP ゴルフブログ」URL:http://ameblo.jp/qplife/