畳一畳でできる!おウチでエコ練 第三弾「正しいスイングイメージを習得する」
1.ゴルフスイングは、投げるイメージに近い
今回は、ゴルフスイングに対する正しいイメージ作りと、そのスイングイメージが身につくドリルをご紹介します。まずは、正しいスイングイメージについてお話しましょう。
皆さんご存じかも知れませんが、プロ野球選手がゴルフをすると、バッターよりもピッチャーのほうが上手で、上達も早かったりします。それはなぜかと言うと、ゴルフスイングはボールを打つ動作よりも、ボールを投げる動作に近いからなのです。
ゴルフという競技は、ターゲットに狙いを定めて、そこにボールを打っていくゲーム。ですから、バッターのようにやってきたボールを強く打つイメージよりも、ゴルフスイングでは目の前のボールをターゲットに向かって投げるピッチャーのイメージを持ったほうがいいのです。
2.アンダースローでボールを運ぶ
野球のピッチャーのイメージといっても、オーバースロー(上手投げ)ではありません。ゴルフではボールが地面の上にあるので、アンダースローでボールを目標に運ぶイメージです。
ゴルフスイングで「ボールを打つ」という意識が強い人ほど、ターゲットに対して「ボールを運ぶ」というイメージを持つことが大事です。これは大きな意識改革になると思いますが、スイングイメージを変えるだけで実際のスイングも大きく変わります。では、次に正しいスイングイメージを作る簡単なドリルをご紹介しましょう。
3.「ボール投げドリル」でスイング変革
まず、手のひら大のボールを用意します。少し重みのあるものが理想ですが、100円ショップで購入できるビニールボールで構いません。なければ、ご家庭にあるクッションや枕でも代用できます。
両手でボールを持ってアドレスしたら、バックスイングして、フォロー側で目標方向に「ポーン」とボールを投げます。イメージは、両手を使った野球のアンダースローです。
4.体重移動と「下から上へ」を意識しましょう
バックスイングでは右足への体重移動を意識して、フォローでは左足で体重をしっかりと受け止めるように心掛けましょう。また、ボールを素早く遠くへ投げる必要はありません。放物線を描いて、ターゲットにゆっくり飛んでいくように投げてください。両腕が「下から上へ」と動いていく感覚が得られればオッケーです。
このドリルを行うと、ボールをターゲットに運ぶイメージと、正しい体重移動が身に付きます。ボールにヘッドをぶつけるように打つ人や、ダウンブローを意識しすぎている人にも効果的なドリルです。ぜひ試してみてください!
■ 関 雅史(せき・まさし、通称:QP関) プロフィール
1974年生まれ。研修生、ツアーキャディなどの経験を経て、2005年にPGAインストラクター資格を取得。2008年にティーチングプロ選手権で3位タイ、ドラコン大会にて382ヤードの記録を持つ。自身が店長を務める「ゴルフフィールズ」では、ギアとスイングの両面を加味して行うレッスンに定評があり、WEB、ゴルフ雑誌でも活躍中。また、独特のキャラを生かしたブログ「QP ゴルフブログ」のファンも多い。
「ゴルフフィールズ」URL:http://www.golf-fields.com/
「QP ゴルフブログ」URL:http://ameblo.jp/qplife/