上達ヒントの宝箱

物理を使いこなせば飛びヂカラ増強!第7章 プレインパクト編

2011/05/20 10:15

オートマチックなインパクトに至る黄金の形

クラブが90度ずつ位置を変えるプロセスに着目し、その理想的な形と前後のつながりの整合性をとりながら、スイングの機能を物理的な視点で明らかにするのが永井流。物理的なバランス感覚やチカラを出すテクニックを理解し、それを最大限に生かしたスイングが、安定した飛びヂカラ増強へとつながります。

さて、今回はインパクトの前段階となるプレインパクトについて詳説していきます。プレインパクトは、前回の「切り返し」から、90度位置を変えてクラブがターゲットラインと平行に戻るポジションです。プレインパクトの形は、トッププロに共通している黄金の形。このプレインパクトを制すれば、理想的なインパクトは自ずと見えてくるはずです。

切り返しでのタメをキープしてプレインパクトへ

トップから切り返しに至る際、先行する腕に対して、クラブが90度ずつ遅れてくるというのが、前回お話しした「タメ」の核心です。この時間差は、プレインパクトでも同様にキープし続けます。先行する腕に対して、クラブが90度遅れて、ターゲットラインに平行になります。

切り返しでシャフトがしなり、今にも走り出しそうなヘッド。それを走らせまいと、グリップを先行させながら、トップで作った腕とクラブの角度をキープし続ける、ギリギリの状態なのです。

走り出そうとするヘッドの状態とは?

では、ヘッドが走り出そうとしている状態とは、どんな感じでしょうか?それはクラブに重りを付けてみれば、その状態をすぐに体感できます。つまり、ヘッドには切り返し後から、ヘッドの重量以上の力が下へ向かって働いてくるのです。この重さに負けてしまうと・・・。

せっかくのタメがほどけてしまいます

切り返し後から、グリップがクラブよりも90度先行するように、作られたタメ。しかし、走り出そうとするヘッドの力に負けてしまえば、タメはほどけてしまいます。

ボールに当てたいという意識が働き、小手先で打ち急いでしまえば、なおさら、走り出そうとするヘッドの力にすぐ負けて、せっかくのタメが台無し。では、タメをギリギリまでキープするには・・・。

プレインパクトの力感

ヘッドの先に重りを下げた状態で、プレインパクトの形を作ってみましょう。そうすると、体全体の力感がどうあるべきか、すぐに体感することができます。

ヘッドの走り出そうとする作用に対して、タメがほどけないように対抗するための反作用が必要です。ここで左に体重を乗せれば、その重みにグッと耐えられるはずです。実際、このプレインパクトの時点で、左への体重移動が完了となります。

インパクトの面を突き破らずにキープ

プレインパクトは、左への体重移動が完了した状態ですが、上体は正面を向いています。ここで、壁をインパクトの面に見立ててみましょう。プレインパクトでは、このインパクトの面を左腰が突き破ることなくキープされることがポイントです。いわゆる、左サイドの壁です。

そしてオートマチックなインパクトへ!

今にも走り出そうとするクラブを、左への体重移動で耐えて、タメを維持。なおかつ、インパクトの面を突き破らないようにキープ。これが、どんなトッププロでも不変といわれるプレインパクトの形です。この黄金の形が決まれば、あとはインパクトまでオートマチック!飛びヂカラ溢れるインパクトとは、どのような感覚なのか?次回に、請うご期待!

【撮影協力】グッドフィールドゴルフクラブ

■ 永井延宏 プロフィール

1969年埼玉県生まれ。日大桜丘高校ゴルフ部でキャプテンを務め、卒業後に渡米。ミニツアーに参戦しながら最先端ティーチング技術を学ぶ。その後独自のスイング理論を展開し、ツアープロコーチ、アマチュアゴルファー指導をこなす傍ら、雑誌やレッスンDVDなどで活躍。現在は都内のグッドフィールドゴルフクラブ、アナライズ神田スタジオを中心にゴルフスクールを展開中。
・ホームページ http://www.deepingolf.com
・ツイッター @nobunagagolf