上達ヒントの宝箱

シングルへのフィーリング至上主義 第4回 やわらかく打つ時は心もやわらかく

2011/07/04 10:15

教科書通りではやわらかく打てません

たとえば、グリーン手前のハザードをフワッと越えて、ポトリとグリーンに落とし、ボールの自重で自然に止まるような球を打ちたい場面。こんな時どうしますか?

オープンスタンスでフェースを開き、ボールを左足寄りにセットして、ハンドレイト気味に構えて、バンカーショットのように・・・。確かに、テクニカルなところは、バッチリ教科書通りなのに、それでもやわらかく打てない人は、一体何が問題なのでしょうか??

ボールを打ち急いだり

セットアップには問題ないのに、こんな風にガチガチに力んだ腕で、ボールを打ち急いでしまったりする人を、よく見かけます。手前をザックリと耕して、ボールはチョロって、もっとも避けたかったハザードへ・・・。見るからにそんな雰囲気が出ていませんか?

すくい上げようとしたり

あるいは、上げようとする意識がしゃくり上げるような、余計な動きを誘って、やわらかく上げるどころか、トップして強いライナーでグリーンを無情にもオーバー・・・。ミスったあとで、自分の心をよく振り返ってみてください。本当にやわらかく打つ意識が、あったのかどうか。

心理がリズムを狂わせる

ゆっくりとやわらかく打つ意識があれば、それだけでダウンスイングで力んで突っ込んだり、インパクトで強引にしゃくり上げたりという動きは封じられます。

さっさと、このイヤな場面を切り抜けたいとか、とにかくボールを上げてハザードだけは避けたいという心理が、スイングのリズムを大きく狂わせてしまうのです。

やわらかく打つときは動作もやわらかく

デリケートなタッチを要するショートゲームほど、心理状態が大きく影響するものです。ですから、やわらかいショットを打ちたいときには、心もやわらかく。といっても、ミスを避けたいという思いにとらわれると、なかなか心をうまくコントロールできませんよね。

そこで、まずはスイングに入る動作を、ゆっくりとやわらかくしてみてください。やわらかく打ちたいときには、普段よりもゆっくりと歩いてアドレスに入ります。

素振りもやわらかいイメージで

ゆっくりとしたリズムでアドレスに入ったら、素振りもゆったりとやわらかく。ショットに入る前のワッグルも、優しくゆっくりやわらかくすることに意識を集中しましょう。

ミスを避けたいドキドキするシーンであっても、体の動きだけはやわらかく穏やかに。心理が体のリズムに影響を与えるのと同様に、体の動きも逆に心理に影響を与えるものなのです。

慌てる気持ちを動作で制する

これはやわらかいアプローチに限ったことではありません。ドキドキするような緊張感を感じたとき。ミスが重なって慌ててしまったとき。そんなときは、ゆっくりと歩いたり、ゆったりとアドレスに入ることで、負の心理から抜け出すことができるのです。

試しに、音声を消してトーナメントを観戦してみてください。プロが意識的に動作をゆったりさせているシーンが、よく見えてくるはずですよ。

【撮影協力】エイム ハイ ゴルフスクール
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■ 松本進 プロフィール

スイング分析よりも感覚や心理を重視し、日本のゴルフレッスンに新機軸を与える気鋭のゴルフコーチ。米国でも有数のスポーツ・サイコロジェストであるデビッド・ライト氏と、元タイガー・ウッズのコーチであるハンク・ヘイニー氏から直接学び、双方からの公認を受ける。データを元にプランを立てていく指導法が注目され、現在はツアープロを中心にアマチュアゴルファー、そしてビジネスマンへのコーチングと幅広い指導で活躍中。
主な著書に「なぜ打ちなおしの一打はいいボールが打てるのか(実業之日本社)」、「ゴルフ、あっというまに上達する極意。(ゴルフダイジェスト新書)」、「マインドアンダーパー(幻冬舎)」。