上達ヒントの宝箱

【WORLD】バッバのパワーの基本 by バッバ・ワトソン

2011/11/21 09:00

クラブヘッドを浮かす

かつて、できるだけボールを遠くまで飛ばすというのは、プレーヤーが1ラウンドに一度か二度しか行わないことだった。20ヤード余計に飛ばすことができるような「決めのスイング」は、精度をある程度犠牲にするものだったので、機会を選んでいたのだ。しかし、今はそうではない。ギアの向上によって、今日のプレーヤーは全力で打ってボールをインプレーに置くことができる。今回は、大きな改良をせずに、通常のスイングを「決めのスイング」にする6つのヒントをご紹介しよう。実際のところ、本当に変わるのは、ボールまで歩く距離が延びることくらいだ。

クラブヘッドをアドレス時に地面に置く代わりに、浮かしたままにすることで、バックスイングを始める前に、体が活性化される。これを私は「臨戦態勢」と呼んでいる。クラブを地面につけることで、少し体が緊張し、手でクラブを引っ張る感じになる。浮かせることで、緊張のレベルを一定に保ち、バックスイングをリズムよく始めることができるのだ。

PHOTOGRAPHS BY / WALTER IOOSS JR.
米国ゴルフダイジェスト社提携
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確実さがポイント

スイングの間、実際に何かを考えるよりも、スイートスポットで正確にコンタクトするというイメージを持つようにしている。単なるスイングのスピードよりも、確実なコンタクトのほうが、距離を最大にするうえではより重要だからだ。今日のドライバーは、たしかに以前よりもミスをしにくくしているけれども、クラブフェースの中心で打つことができれば最大の効果が得られる点は変わらない。プレーする時、そして練習する時は、ボールをきっちりと打つことに集中することだ。

かかとが上がっても構わない

ツアーで流行しているように、踏み込む側の足を地面から浮かさないようにする必要はない。「抵抗」によって足にケガをする可能性もあるし、実際に距離を犠牲にする場合もある。かかとは浮かせても構わないのだ。そのことで、ビハインド・ザ・ボールでの動きが大きくなる。

肩にキスする

一部のレッスンプロが言うように、アゴの下に肩を回すと、スイングがアップライトになりすぎる。私のスイングに関する考えは、「肩にキスする」というものだ。シャツとの摩擦のおかげで、いつも唇が切れた状態になっているけれども、それだけの甲斐はある。そのことで、フルターンとインパクトに向けた速いヘッドスピードが保証されるからだ。

フェースをスクエアに保つ

2011年を通じて、私がティショットでドローボールを打ったのは1回だけだ。フェードのほうが正確だし、距離もほとんど変わらない。すばらしいフェードを打つコツは、インパクトの際に、クラブフェースがクローズに回転しないようにすることだ。インパクト後も、フェースがターゲットのほうを向くように心がけよう。

バランスは気にしない

私のフォロースルーは、時に美しくない。この写真では、後ろ側の足に体が残っている感じで、たしかに普通とは違うが、ボールを高く打つためにボールの後ろ側に体を残そうとしていた。大きなフェードや、高いボール、低いロングショットなど、いろいろなショットを打つため、普通とは違ったフィニッシュをする。ボールをしっかり打てるのであれば、フィニッシュの見た目が悪くても構わない。

■ バッバ・ワトソン プロフィール

ド派手なピンクのシャフトと独特のスイングのレフティー。06年ツアーデビューから注目され、特にその「飛距離」でライバルを圧倒。ツアーデビューから5年で平均飛距離では毎年トップまたは2位に入っている。10年に大ブレイク。「トラベラーズ選手権」ではプレーオフを制して念願の初優勝。全米プロではM.カイマーとのプレーオフで敗れるも、この結果により本人が最も志願していた同年のライダーカップ米国チーム入りを果たす。癌と闘う元軍人の父ゲーリー氏のために「国を代表して戦いたい」という思いで挑み、チームに貢献。その後、ゲーリー氏は死去。ツイッターではヒューモア溢れるコメント、動画を公開していて一部ファンには大人気。