もがくほどハマる引っかけ癖に・・・(T_T)
一度引っかけたら止まらない底なし沼
「ラウンド中に一度でも、引っかけ始めると、もうアウト。抜け出そうともがくほど、深みにハマる底なし沼のように、引っかけ癖から抜け出せなくなってしまうんです。・・・私だけでしょうか?」(志村さん、ゴルフ歴5年)
あなただけではありませんよ。アベレージゴルファーに多い典型的なアウトサイドインの軌道で、本来スライスの傾向が強くなるスイングプレーンですが、ボールを掴まえに行こうとすると、出球が左に行き始めて、なかなか抜けられなくなるものなんです。でも、どうして抜けられなくなってしまうのでしょうか・・・?
【撮影協力】コナミスポーツクラブ府中
外からクラブが入る人の傾向
飛球線方向に対して、外からクラブが入る、いわゆるアウトサイドインの方の多くはスライサーです。スライサーの方は、クラブを外から入れることで、開いたフェースを修正しようとします。
フェースがうまく戻らなければスライスに、それを解消しようと、外から入る傾向が強まるとフックに・・・。そして、一度フックが出始めると、左が怖くて、振り切れなくなります。振り抜けず、体が止まると、ますます手が早く返ってしまい、引っかけ地獄から抜け出せなくなるんですよ。
開きやすいグリップになってませんか?
テークバックでフェースが開くと、自動的にクラブが外から入りやすくなるんです。開いてしまったフェースを、何とか閉じた形でインパクトしようとすれば、外から入れるしかありませんよね。
まずは、テークバックでフェースが開きにくいようなグリップにしましょう。左手の中指の拳が、見えるくらいに内側に絞るような感じで握ってください。
腰までの高さまでが重要です
テークバックでは、腰の高さまでの上げ方が、特に大切です。志村さんの場合、腰の高さまで上げるところで、こんな風にフェースが開いてしまい・・・。
オーバースイングの原因にもなります
テークバックの腰の高さまでのところで、クラブが開いてしまうと、トップではさらに開いて、こんな風にオーバースイングの原因にもなるんです。非力な方の場合だと、肩に担いでしまうようなトップになりがち。
正しいトップはこっちの方向
志村さんの場合、トップで飛球線にクロスするような感じになって、外から降りてくるような軌道を描いています。正しいプレーンでクラブを降ろすには、トップはこっちの方向に向かっていくべきです。
とはいっても、トップの形は、腰の高さまで正しいテークバックをすれば直りますから、ご心配なく。さて、腰の高さまでフェースを開かせないといっても、一体どんな状態になっていればOKなのでしょうか?
上半身の傾きとフェースの向きが平行であること
腰の高さまで、テークバックしたときに、フェースがどの方向に向いているか、チェックしてください。真上を向いていますか?あるいは、地面に平行ですか?
正解は、前傾した上半身に平行になるような向き。アウトサイドインの癖がある方は、ずいぶんフェースがかぶった感じでテークバックする感じになり、ちょっと違和感を覚えるかもしれませんね。でも、しっかり直してくださいね。
鏡でいつもチェックしましょう
真後ろに鏡を置いて、上半身とフェースの向きが、平行になる状態を、ときどき確認してみてください。その際、自分から見たときの、腕のポジションやフェースの向きも同時にチェックしておけば、鏡がなくてもチェックできるようになると思います。
ちなみに、当レッスンのシステムでは、後方から撮影したビデオ映像を、正面のディスプレーで確認できるので、簡単にこうしたセルフチェックができるようになっています。
外から入る癖が軽減!
不思議ですよね。腰までの高さで、フェースの向きを少し直しただけで、アウトサイドインが軽減されて、理想的なスイングプレーンに近づきました。
あとは、ラウンド中に、もし引っかけ球が出ても恐れずに、しっかりと振り抜いていくことが肝心です。
■ 小島英貴インストラクター プロフィール
東京都出身。1972年生まれ。コナミスポーツクラブ磯子でレッスンを担当。
豊富なレッスン経験から生まれたノウハウは、明瞭な解決策を瞬時に弾きだし、スクール生の圧倒的な信頼を集める。