長いクラブだとこすっちゃうんです・・・
「長くなるほど掴まりません」
「ロングアイアンはもともと苦手なんですが、クラブが長くなるほど、フェースが戻りにくく感じて、擦ったような当たりが目立つことがあるんです」(西野さん、ゴルフ歴3年半)
【撮影協力】コナミスポーツクラブ府中
長いクラブではこんな感じで当たってますよ
実感されているとおり、インパクトでフェースが開いた状態で、擦るように当たっています。短いクラブだとしっかり掴まるのに、クラブが長くなると擦る。その原因は・・・。
右脇を絞り込みすぎてリリースが遅れてしまう
テークバックで右脇を絞り込み過ぎているのが気になりますね。写真のように、開いた状態になりやすく、クラブが長くなるほど、リリースが遅れがちになるんです。でも、そんな人には良いドリルがありますから、ご心配なく!
右手を握らず親指と人差し指で輪を作ります
まず右手の親指と人差し指で輪を作り、その中にグリップが通るようにしてください。つまり、右手はグリップせずに、指で作った輪の中にシャフトがあるだけという、ゆるゆるの状態です。
トップではこんな形に
テークバックでトップに向かうに従って、左手と右手の間隔を広げていきます。そして、トップでは写真のような形になります。右脇を絞り込み過ぎて、フェースが開きがちだった癖を直すためです。
ダウンスイングでは逆に両手の間隔を詰めていきます
トップで両手の間隔が最大になったら、ダウンスイングでは逆にその間隔を詰めて行くようにします。右手とシャフトに抵抗がないように、指で作った輪をキープしてくださいね。
インパクトでは普通のグリップの位置に戻します
ダウンスイングからインパクトにかけて、両手の間隔が詰まっていき、インパクトの時点で、左手と右手がくっつくような感じで、元のグリップのポジションに戻します。
腰をしっかり回す練習にもなります
このドリルは、腰が左に突き出したりせず、しっかりと回す練習にもなります。このドリルで得たイメージでスイングすることを心がければ、長いクラブでも掴まった球が打てるようになるはずですよ。
しっかり掴まった球筋で本来の飛距離に
リリースの遅れが解消されて、しっかりとボールを掴まえることができましたね。擦り気味に当たっていたパワーロスがなくなった分、番手通りの飛距離が出るようになりました!
■ 勝間田俊夫インストラクター プロフィール
1981年、静岡県御殿場市生まれ。高校から本格的にゴルフを始め、高校3年生時に静岡県高校生ゴルフ選手権で個人優勝。大学進学後も体育会ゴルフ部で主将を任されながら、ゴルフの腕を磨く。現在は、コナミスポーツクラブ府中ゴルフスクールの人気インストラクターとして、数多くのゴルフレッスンを担当。