ゴルフでNGな野球の癖は何ですか? -その2-
「野球打ちだとスライスになるのは何故?」
「野球と違って、ゴルフでは腰が流れたり浮いたりしないよう、9時から3時の間では、おヘソが下に向くよう意識しています。ビッグスライスは軽減しましたが、それでもやはりスライスが出ています。他に野球の癖でNGなところはありますか?」(山内さん、ゴルフ歴1年)
【撮影協力】コナミスポーツクラブ西葛西
野球感覚だとテークバックで開きます
いつものスイングで、クラブを腰の高さまで上げてみてください。ここまで上げた時点で、かなりフェースが開いてしまっているのが分かりますか?バッティングのような感覚でテークバックしているからです。
これが腰の高さでの正しいフェースの向き
野球の感覚でクラブを上げると、左手の甲が上を向いて、フェースも開いてしまいます。でも、ゴルフのテークバックはフェースを開かせないことが基本。スイング中に開いたり閉じたりさせないことが大切です。特に、腰の高さまでの間に開きやすいのですが、自分でチェックする方法は・・・。
腰の高さでリーディングエッジの向きをチェック
さて、これは開いている状態でしょうか?開いてない状態でしょうか?腰の高さまで上げてみて、リーディングエッジが、11時の方向を指していればOK。しかし、これは12時くらいですよね。結構開いてしまっているので、これではダメ!
正しい向きは11時くらい
腰まで上げた状態で、リーディングエッジの向きは11時くらいがベスト。慣れないうちは、フェースを閉じているように感じますが、この向きが理想です。腰まで上げる間にフェースが開いてしまっていないか、いつもチェックしてくださいね。
開きにくいグリップにする
また、握り方が悪くても、テークバックでフェースが開きやすくなります。左手のグリップを2つのナックルが見えるくらいに内側に絞ってみてください。フェースが右に倒れにくくなりますよね。これが、開きにくいグリップです。
右手は生命線に沿って添えるだけ
右手は生命線がクラブに沿うようにして、右の手のひらが飛球線方向を向くように、左手に添えるだけ。そして、右手の親指と人差し指のV字が、右肩を指していればOKです。右手を絞り込んだりしないよう気をつけてください。
左肘はまっすぐ。右肘は軽く曲げる
左肘はまっすぐ伸ばしますが、右肘はピンと伸ばさずに、軽く曲げた状態にすれば、肩が開いてしまうこともなく、グリップは完成です。あとは、上半身と腕の形を崩さずに、腰の高さまでテークバック。フェースは開くことなく、自然と11時の方向を指すはずですよ。これで野球の悪い癖は解消するでしょう。
■ 菅原義則 インストラクター プロフィール
東京都出身、1965年生まれ。コナミスポーツクラブ西葛西勤務。クラブを握った事がない、ゴルフ場に行った事がない初心者のレッスンはお手の物!スクール生とともに、綺麗で簡単に見えるスイングの習得を目指す。スコアだけでなく、見ていてかっこいいゴルフへのこだわりを持ち続ける。