野球の感覚をゴルフに活かしたい!
「バッティングでゴルフに活かすべき点は?」
「以前、野球をやっていましたが、このレッスンでゴルフではNGな野球の癖について教えていただきました。逆に、ゴルフに活かすべき野球の感覚についても知りたいです!」(山田さん、ゴルフ歴1年)
【撮影協力】コナミスポーツクラブ西葛西
ライト方向に流し打ちしてる感じですね
バッティングに関して、ゴルフと野球の大きな違いは、狙う方向の幅。野球であれば、角度90度の幅の中にボールを運べば、ファールにはなりませんが、ゴルフはもっと狙う幅がシビアになります。45度でもまだまだ広いくらいです。見たところ、あまりボールが掴まっていなくて、ライト方向に流し打ちしてる感じですよ。
外角低めをセンター前にヒット
ゴルフと野球のもう一つの大きな違いは、止まっているボールを打つこと。しかし、野球の感覚を活かすなら、外角低めに飛んでくるボールをイメージしながら、それをセンター前に運ぶような感じです。外角低めのボールを流すのではなく、しっかりと掴まえてインパクトする。そんなイメージを持ってください。
なぜボールが掴まらないのか?
難しいのはボールを掴まえる感覚です。野球の感覚で打つと、ボールが掴まらないのは、道具の違いもあります。バットはインパクトするところが、軸の上にありますが、ゴルフクラブの場合は、インパクトをするところが、シャフトの延長線上になく、軸よりも少し前方にありますよね。従って、フェースが開きやすく掴まりにくいんです。
テークバックでフェースを開かないこと
ゴルフクラブは、ボール掴まりにくい道具である上に、野球のようにテークバックすると、フェースが開いて戻りにくくなります。フェースが開いてしまわないように、テークバックすることが肝心です。
ステップの感覚は保ちながらスタンスを広めに
バッティングでは左足を浮かせて前方に、一歩踏み出す感じでステップしますが、ゴルフではステップしませんよね。野球よりもスタンスの幅を広げて、その中で体重を移動するようにすれば、野球でステップするような、体重移動の感覚を活かせるはずです。
テークバックで右膝を上下させないこと
テークバックで注意したいのは右膝の位置。右に体重を乗せるときも、右膝が上下したり、右に流れたりせず、アドレスしたときの右膝の空間的な位置をキープしてください。体重移動のタイミングは、野球の感覚を活かしつつ、右膝の位置はキープする。ステップするのではなく、下半身をしっかりと固定し、体の捻れを使って打つのがゴルフスイングなんです。
ボールを掴まえる感じが出てきました!
野球経験者は、ボールを掴まえる感覚がなかなか分からず、ビッグスライスに悩まされる人が多いんです。野球の感覚を保ちながら、今回のポイントを意識すれば、ボールを捉えるイメージが分かってくるはずですよ!
■ 熊谷直彦インストラクター プロフィール
コナミスポーツクラブ津田沼勤務。趣味が高じてインストラクターの道を選んだという根っからのゴルフ好き。ゴルフアカデミーの生徒とともに、楽しくて面白いゴルフを目指す!