スピード上達!

野球の感覚をゴルフに活かしたい!投球編

2010/11/04 10:15

「野球の投球でスイングに活かせるところは?」

「ゴルフのスイングは、野球のピッチングのイメージが参考になると聞きました。具体的には投球のどんな感覚を意識すれば、スイングの向上に役立つのでしょうか?」(山田さん、ゴルフ歴1年)

【撮影協力】コナミスポーツクラブ西葛西

イメージ的にはアンダースローです

確かに、野球で参考になる動きは、どちらかというとバッティングよりもピッチングなんです。特に、オーバースローよりもアンダースローの投球動作が、大いにゴルフスイングの参考になりますよ。

右手のひらでボールを捉える感覚

あくまで感覚的な話になりますが、実際にアンダースローをやってみると、正しいスイングのイメージがわくと思います。ダウンスイングでは、アンダースローのようなイメージで、重力に任せて手を降ろしてきて、インパクトでは右手のひらを意識して、ボールを捉える感覚になります。

インパクトはボールの10センチ先を打つイメージ

アンダースローの感覚でダウンスイングしてきて、右手のひらでボールを捉える際、できるだけ低く長くインパクトを保つようなイメージを持つと良いでしょう。インパクトからボールの先、10センチくらいまでを長く打つような感じを意識してください。

最後にヘッドが降りてくる

全身を使って投げるときの動作を、もう一度思い出してみましょう。手が先に行ってしまい、体の回転を追い抜いてから投げるようなことはしませんよね。腰、肩と下から上に体が目標方向へ回転していき、右肘が先行してから、最後の最後に手先が降りてきて、ボールが手から離れます。クラブヘッドも投球する右手と同様、一番最後に降りてきてボールをヒットする感じになります。

投げるイメージでフォローを大きく

全力で投げるとき、ポッと手からボールが離れた瞬間、腕や体を止めたりはしませんよね。ボールが手から離れた後も体は回り続けます。こんな投げるイメージを持てばフォローも自然に大きくなりますよ。

バッティング同様にステップはしません

投球での体重移動は、ゴルフスイングと同じと考えて良いのですが、バッティング同様、左足を前方にステップする動きが、ゴルフスイングにはありません。むしろスイング中に、両膝の前後左右の位置や上下の高さを変えたり、両膝を結ぶ線が左右に傾いたりという動きはNG。膝の位置を変えないように、しっかり踏ん張る感じです。

膝をついたショットで真のスイングを体感

止まっているボールを打つことを難しくしているのは、膝が動いてしまうからです。スイング中に両膝のポジションが動かなければ、軌道は安定します。試しに膝をついてボールを打ってみましょう。膝が固定されることで体のブレがなくなって、ボールを捉える感覚が体感できますよ。

■ 熊谷直彦インストラクター プロフィール

コナミスポーツクラブ津田沼勤務。趣味が高じてインストラクターの道を選んだという根っからのゴルフ好き。ゴルフアカデミーの生徒とともに、楽しくて面白いゴルフを目指す!