体が硬いと前傾姿勢が乱れがち
「正しい前傾姿勢を保つ方法を知りたい!」
「ゴルフはアドレスが基本といいます。特に正しい前傾姿勢を作ることが大切だと思いますが、それが正しくできているのかをまず知りたい。それと、正しい前傾姿勢を保つのに最適なエクササイズは何でしょうか?」(石井さん、ゴルフ歴1年未満)
【撮影協力】コナミスポーツクラブ武蔵境
猫背で腰が入っていませんね・・・
正しい前傾姿勢を作ると、重心が低く下半身が安定します。でも、石井さんの場合は、お腹から折れる形の前傾姿勢になっていて、猫背で腰が入っていません。見るからに、下半身が不安定です。前傾角度は、スイング中キープしなければなりませんが、このアドレスでは、すぐに前傾角度が乱れてしまいそうです・・・。
膝を伸ばした状態で前傾するのがポイント
正しい前傾姿勢を作るポイントは一つ。それは背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、膝を伸ばした状態から、前傾すること。こうすればお腹から折れることはなく、自然に股関節から折れて、お尻が突き出て、しっかりと腰が入ります。太ももの裏の筋肉の張りを保ちながら、一番最後に軽く膝を曲げること。
オヘソがボールを見続けるように
正しい前傾姿勢を作ったら、オヘソはボールの方向を指します。石井さんのこれまでのアドレスでは、オヘソがボールを指してませんでしたからね。膝を伸ばして、股関節から折った前傾姿勢から、スイング中も、常にオヘソが下を指し続けるようにするのが理想です。でも、体が硬いと前傾姿勢を保つのが困難です。そこで、前傾姿勢を保つためのエクササイズをご紹介しましょう!
体前屈がとっても効きます!
石井さんは見たところ、太ももの後ろ側の筋肉が、とても固い感じです。膝を伸ばして、正しい前傾姿勢を作っても、ここの筋肉が固いと、スイング中にどうしても前傾姿勢が乱れがち。そこで有効なのが体前屈。体の固い人は、写真のように片足ずつ伸ばしましょう。
オヘソをももに付けるように
前屈のポイントは、オヘソをももに付けるようにすることです。つま先を掴むことだけを意識して前屈すると、背中から曲がってしまい、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング筋)が伸びません。
1日15秒ずつ伸ばすだけでもいいんです!
毎日、このストレッチを左右それぞれ15秒から20秒ずつ伸ばすだけでも効果的です。体を柔らかくするのは、これまでになかった筋肉の動きを、脳にインプットすることが大切。わずかな時間、毎日継続するだけで、ストレッチした新たな筋肉の状態が脳に送られて、徐々に体が柔らかくなっていくのです。
テークバックからフォローまでオヘソを意識
太ももの裏側の筋肉が柔軟であれば、テークバックからフォローまで、スイング全体を通じて、前傾姿勢をキープしやすくなります。もう一度おさらいです。膝を伸ばして前傾姿勢を作り、スイング中は下を向いたオヘソが浮き上がってしまわないに!いつもこれを意識しましょう。
■ 中村嘉男インストラクター プロフィール
1978年生まれ、東京出身。日大ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ中野富士見町勤務。その人の体の個性を見極め、個人個人に最適なスイングを見いだし、レッスンするのがモットー。