スピード上達!

軸を保つ踏ん張り力アップ!

2010/12/01 15:00

軸を保つ踏ん張り力アップ!

「テークバックでは、体の軸を保つことが大切だといいますが、軸がぶれないようにするためには、どうすれば良いのでしょうか?また、軸をしっかりと保つために必要な筋肉も鍛えたいです」(石井さん、ゴルフ歴1年未満)

【撮影協力】コナミスポーツクラブ武蔵境

スイングでいかに体が回るか理解しましょう

軸の話に入る前に、ゴルフのスイングで、どのように体が回るのかを理解しておきましょう。下半身は地面に対して垂直に、そして、上半身は前傾した軸を中心に回転します。そして、ゴルフスイングで大切なのは体を正面から見たときの、中心線となる軸です。

軸が左右に動くのはOKですが・・・

体の中心軸が体重移動に伴って、左右に動くのはOKですが、軸が左右に傾くのはNGであることを、いつも意識してください。軸が左右に動いても良い幅は、両足の幅くらいまで。女性など、体の柔らかくて非力な人は、軸が左右に動く2軸の方がうまく飛ばせます。一方、体が固い人は1軸のスイングが適しています。特に、股関節の柔軟性によって、最適なスイングが変わるんです。見たところ結構、股関節が硬そうですね・・・。

テークバックで右膝が動かないように

テークバックで軸を傾かせないためには、右膝が動かないようにすることが要。右膝がうしろに引けたり、伸びたりすると、軸が左に傾いてしまい、体重移動が逆になってしまいます。これが、いわゆるリバースピボットです。右膝の位置をキープするように、踏ん張ることが大切ですよ。

踏ん張る力がないとスイングが安定しない

右膝が動かないようにと、頭では分かっていても、脚力がないと右膝の位置をキープできません。テークバックで上半身や腰をしっかり捻るためにも、踏ん張る脚力がとても重要になるんです。左足を内旋(内側に捻れる)しながら、太ももで踏ん張る力をつけましょう。

サイドランジ・ツイストが効果的

では、右膝の位置をキープするために効果的なエクササイズを覚えましょう。まず、このように、両手を組んで足を大きく広げます。この状態から、体を正面に向けたまま、左右交互に膝を曲げるのがサイドランジ。さらに、ゴルフための下半身を作るためには、これに捻る動きを加える、サイドランジ・ツイストが効果的です。

太ももやお尻の筋肉を意識しましょう

サイドランジ・ツイストは、このように左右交互に膝を曲げながら、上半身を捻ります。その時に、太ももの外側やお尻の筋肉を意識してください。ツイストすることで、ゴルフスイングのように、体の軸に対して回る動きもスムーズになります。

軸を左右に傾けないこと

注意点としては、写真のように、体の軸を左右に傾けないようにすること。これもゴルフスイング同様ですね。上半身を垂直に保ったまま、捻るようにしてください。1日左右15回ずつ程度で構いません。毎日、コツコツ続けることで、軸をがブレない脚力がついてきますよ!

■ 中村嘉男インストラクター プロフィール

1978年生まれ、東京出身。日大ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ中野富士見町勤務。その人の体の個性を見極め、個人個人に最適なスイングを見いだし、レッスンするのがモットー。