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あなたの左肩、十分に入ってますか?

2010/12/16 10:15

「どうして左肩が入らないのでしょうか??」

「テークバックで左肩が入っていないと言われます。それによってどんな悪影響が出てくるのでしょうか?そもそも、左肩が入っている状態がよく分からないし、どうして肩が入らないのかも教えて欲しいです」(小寺さん、ゴルフ歴1年未満)

【撮影協力】コナミスポーツクラブ武蔵境

左肩越しにボールを見る感じ

テークバックで上半身が回り、左肩がしっかり入ると、肩がアゴの下にきて、肩越しにボールを見る感じになります。このように肩が入ることによって、体重も右足に十分乗ってきます。ところが肩の入りが浅いと・・・

体重移動が逆になりがち

左肩が入らないと、右足に十分体重が乗りません。そして、トップに向かって右足が伸び上がると、今度は逆に左足体重になり、ダウンスイングでは右足体重になってしまいます。いわゆる明治の大砲打ち。体重移動が逆のリバースピボットですね。

テークバックの状態を見てみましょう

やはり、左肩の位置があまり変わらず、しっかり肩が入っていないようですね。ここから、トップに向かってさらにクラブが上がってくると、右サイドを伸び上がるようにしなければ、それ以上回りません・・・。

ここまで肩が入れば良いのですが・・・

理想的な左肩の入り方は、こんな感じです。でも、こうして手で支えてもらわないと、自分でここまで回すのは、ちょっと辛そうですね・・・。左肩が入らないのは、左肩の柔軟性に問題がありそうですよ。

肩の柔軟性をアップするエクササイズ

肩の柔軟性は個人差がありますし、左右の柔軟性の差もあります。彼女の場合、肩の柔軟性がアップすれば、テークバックの問題の多くは解決すると思います。まず、あぐらをかいて、背筋を伸ばし、写真のように左右交互に、肩を伸ばしてみましょう。それぞれ15秒くらいで構いません。

やはり左肩が固いようです

先ほどの右肩と比べると、明らかに左肩周りの柔軟性が低いようですね。このように、左右の柔軟性が異なることは珍しくありません。毎日、このエクササイズを行い、左肩の柔軟性を高めて、左右の差をなくしてくださいね。

肩甲骨周りも柔軟に

左右交互に肩を伸ばしたら、今度は写真のように手を組んで、肩甲骨周りも柔軟にしましょう。組んだ手を前に出すときには、肩甲骨を広げることを意識して。手を後ろにしたときは、肩甲骨をくっつけるような感じを意識してください。スイングの問題は、実はこのようにフィジカルな問題を解決することで、意外と簡単に解消するケースも多いんですよ。

■ 藤澤伸一インストラクター プロフィール

1984年生まれ、東京都出身。駒澤大学ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ荻窪南口勤務。その人の悩みの原因を、素早く見つけるのが得意。そんなレッスンを通じて、ゴルフの楽しさを伝えることが一番のやりがい。