スピード上達!

股関節が固いと一体どうなる??

2011/01/06 10:15

「フォローで伸び上がってしまいます」

「インパクトからフォローにかけて、どうしても体が伸び上がってしまう癖があるんです。意識して浮き上がらないようにしても、なかなか直せません。どこに問題があるのでしょうか・・・」(石井さん、ゴルフ歴1年未満)

【取材協力】コナミスポーツクラブ武蔵境

腰がしっかりと回っていない弊害

フォローで伸び上がってしまう一つの原因は、腰がリードするような形で、しっかりと回っていないからです。インパクトで腰が止まってしまうと、腕の通り道が詰まって
、左肘が引けたり、腰を前に突き出したり、伸び上がったり、フェースが開いたまま当たったり、さまざまな弊害が出てきますよ。

腰はトップからフィニッシュまで回り続ける

腰はダウンスイングから回り続け、スイングを終始リードし続けます。インパクトではすでにターゲット方向に向かって開く形になり、フォローでの腕の通り道も確保されます。でも、意識して出来ないようなら、股関節が固いことが原因かもしれませんね・・・。

股関節が固いとテークバックの捻れも浅くなる

左右の股関節が固ければ、当然、インパクトからフォローにかけての弊害だけでなく、テークバックにも悪影響が出てきます。テークバックでは右膝が動かないように、踏ん張りますが、股関節が固いと、右膝をキープした状態での、体の捻れも浅くなります。では、具体的に股関節のどんな動きが固いのでしょうか?

ゴルフのスイングは股関節の内旋運動

両膝の位置をキープした状態で、腰を左右に回してみましょう。テークバックのように腰を右に回したときには、右の股関節は内側に捻れるような動きになります。逆にフォローでは左の股関節が、内側に捻れます。つまり、ゴルフスイングにおいて、股関節は内側に捻れる内旋運動なんです。ここの動きを柔らかくすることが肝心です!

股関節の内旋ストレッチで柔軟性アップ!

自分の股関節がどれだけ柔らかいのか?もっと柔軟性アップが必要なのか?このエクササイズで分かりますよ。まずは、このように足を開いて、膝を立てた状態で座りましょう。

左右の膝を交互に内側へ倒します

次に、写真のようにして、左右の膝を交互に倒してみましょう。柔らかい人は地面に膝をつけることができますが、右の股関節はずいぶん固いようですね。テークバックの捻れが浅いのも、股関節の内旋の動きに問題があったようですよ。

特に男性にオススメのエクササイズです

今度は、インパクトからフォローの滑らかな動きに関わる、左膝を内側に倒してみましょう。こちらも同様に固いですね。股関節の内旋の動きは、女性よりも特に男性の方が、柔軟性が低い方が多いんです。このストレッチを毎日左右20秒くらいずつ日課にしてみて下さい。腰がスムーズに回るようになって、スイング全般に好影響が現れること請け合いです!

■ 藤澤伸一インストラクター プロフィール

1984年生まれ、東京都出身。駒澤大学ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ荻窪南口勤務。その人の悩みの原因を、素早く見つけるのが得意。そんなレッスンを通じて、ゴルフの楽しさを伝えることが一番のやりがい。